更新日: 2024.09.08 損害保険
もうすぐマイホームが完成予定です。オール電化の場合は“火災保険”に入らなくても問題ないでしょうか?
今回はオール電化のマイホームの場合に、火災保険に入らなくてもいいかをまとめました。あわせて、そもそも火災保険とはどのようなものか・火災保険料の相場はどのくらいなのかもご紹介しています。火災保険への加入に関する悩みを抱えている方は、ぜひお読みください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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火災保険とは
火災保険とは、その名の通り自宅が火災による被害を受けた際に利用できる保険のことです。ただし、火災だけを補償するわけではなく、地震以外の自然災害であれば利用できるケースもあります。
例えば風害・水害などが災害の例としてあげられるでしょう。また、建物だけではなく、家財に対して保険をかけられる場合もあるようです。
火災保険はその名称から、火災に対する補償しか受けられないと考える人もいるでしょう。しかし実際は、自宅に対して起こりうるさまざまな災害を補償している保険とされているようです。
なお、補償の範囲は、保険を提供する会社によって異なるとされています。例えばA社は盗難まで保険を利用できるのに対し、B社は盗難に対応していないなどの事例もあるようです。プランの選択をできるケースもあるので、契約する際は補償内容をしっかりと確認しておきましょう。
オール電化のマイホームの場合は火災保険に入らなくてもいい?
結論からいうと、オール電化のマイホームだからといって、火災保険に入らなくてもいいわけではありません。オール電化だったとしても、高温による自然発火や漏電など、さまざまな要因で火災を引き起こす可能性も考えられます。
さらに、万が一近隣住宅が火災を引き起こして自宅に燃え移った場合、損害賠償が適用できると思う方もいるかもしれません。しかし、「失火ノ責任ニ関スル法律」によると、民法第709条(損害賠償)の規定は、「重大な過失がない失火」の場合には適用しないと定められているようです。
そのため、火災保険に未加入で修繕する場合の費用は、全て自己負担となる可能性もあるでしょう。
また前述した通り、火災保険は火災だけを補償する保険ではなく、水害や風害・盗難などを補償している保険会社もあるようです。このことから、オール電化のマイホームの場合も、火災保険には加入しておくべきといえるでしょう。
火災保険料の相場はどのくらい?
火災保険料の相場は、さまざまな要素によって異なるとされています。例えば耐火性やエリア・補償内容などによって、金額は大きく変動すると覚えておきましょう。
仮に火災に関する補償のみを受けられればいいと考えているのであれば、1年につき数千円の支払いのみで済むケースもあるようです。対して水害補償も付帯させる場合は、1万円前後、地震まで補償する場合は、3万円前後で提供されている保険もあるとされています。
このことから火災保険料は、選ぶブランによって大きく変動するといえるでしょう。マイホームに対してどのような補償をつけるのか・火災保険料に対してどの程度の予算を掛けられるのかなどを整理して、自分にあった火災保険を見つけることが重要です。
マイホームがオール電化の場合も火災保険への加入を検討した方がいい
マイホームがオール電化だからといって、火災のリスクが全くないわけではありません。そのため、火災保険への加入はしっかりと検討した方がいいといえるでしょう。
また火災保険は、火災のみの補償ではないケースもあるようです。具体的には地震保険が付帯していたり、水害や風害の補償が利用できる保険会社もあるとされています。これらの部分を加味して火災保険を提供する会社を選べば、完成後のマイホームをさまざまなリスクから守れるでしょう。
出典
デジタル庁 e-Gov法令検索
民法(明治二十九年法律第八十九号)第七百九条
明治三十二年法律第四十号(失火ノ責任ニ関スル法律)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー