更新日: 2023.12.28 自動車保険

自動車保険の選び方、何を優先すべき?

執筆者 : 大泉稔

自動車保険の選び方、何を優先すべき?
自動車保険に限りませんが、保険を選ぶ時、考える時に最も重視するのは保険料だという方もいらっしゃるでしょう。しかし、いざ何かあった時に「あると思っていた補償がなかった」。あるいは「補償はあるが、額が足らない」等ということがないようにしておきたいものです。
 
とはいえ、数ある保険会社、そしていくつものプランの中から決断を下すのも、なかなか勇気がいるでしょう。そこで、本稿では保険選びのヒントとなるような情報をお伝えします。

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大泉稔

執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。

迷惑を掛けてしまった相手への補償

交通事故を起こしてしまい、迷惑を掛けてしまった相手への弁償を行うのが対人補償と対物補償です。対人補償と対物補償の保険金額は、どちらも「無制限」が望ましいでしょう。
 
損害保険協会の事故事例を見ると、対人事故では5億円を超える損害額となったケースがありますし、対物事故でも2億円を超える損害額となるケースもあります。事故の状況によっては、損害額が高額になるということを覚えておきましょう。
 

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人身傷害保険の補償の範囲は?

人身傷害保険は、車に乗っていた時に、事故などにより傷害・後遺障害・死亡等による損害を補償することが目的の保険ですが、相手のある事故の場合でも過失割合(=事故の責任の割合を数字で示したもの)にかかわらず、必要な補償を受けられるという特徴があります。
 
人身傷害保険の補償の範囲、つまり人身傷害保険でカバーすることができる事故の範囲を選ぶことができます。なお、選択のパターンは保険会社によって異なりますので、以下はあくまでも一例です。
 

(1) 契約の車に乗っていた時のみの補償
(2) 契約の車に限らず、他の車に乗っていた時にも補償
(3) 歩いていた時の自動車事故も補償
(4) 自転車や電車など、交通用具を使用していた時の事故も補償

 
以上の契約のパターンは以下のとおりです。
 

パターン1=(1)のみ
パターン2=(1)+(2)
パターン3=(1)+(2)+(3)
パターン4=(1)+(2)+(3)+(4)

 
パターン1が対象となる事故の範囲が狭いので、その分保険料が安くなります。しかし、例えば、ご家庭にお子さんがいらっしゃり、自転車で通学している場合など、保険料は高くなりますが、パターン4を選んだほうが安心というケースもあるかもしれません。
 
なお、人身傷害保険のみの利用はいわゆるノーカウント事故に該当するので、等級が下がって翌年の保険料が上がるということはありません。
 

保有している車そのものへの保険は?

保有している車そのものへの保険、いわゆる車両保険についてです。車両保険の補償の範囲、つまり車両保険でカバーすることができる事故の範囲を選ぶことができます。なお、選択のパターンは保険会社によって異なりますので、以下はあくまでも一例です。
 

(1) 他の車との衝突
(2) 火災・爆発・盗難
(3) 単独事故等

 

パターン1=(1)のみ
パターン2=(1)+(2)
パターン3=(1)+(2)+(3)

 
補償の対象となる事故の範囲が最も狭いパターン1が、保険料が最も安くなります。
 
なお、車両保険から保険金が支払われると、一般的には(1)と(3)の事故の場合には「3等級ダウン事故」に該当しますし、(2)の事故でも「1等級ダウン事故」に該当します。
 
つまり、車両保険に入っていても特に単独事故の場合には「翌年以後の保険料アップを考えると、車両保険の請求は諦めたほうが良いかもしれない」という思いがよぎるかもしれません。つまり、車両保険の保険金と翌年以後の保険料アップの差額を比較して検討する必要があります。
 
とはいえ、対人補償と対物補償の保険金が支払われるのでしたら、それだけで「3等級ダウン事故」に該当しますので、車両保険の保険金をためらう必要はないでしょう。
  

運転する人を限定することで保険料を安く

契約する自動車保険の対象、つまり車を運転する人を絞ることで保険料を安くことができます。例えば、「夫婦限定」や「家族限定」等です。なお、これらの「限定」のパターンは保険会社によって異なります。
 
「夫婦限定」を付けた場合であっても、年頃のお子さんがいらっしゃるご家庭は要注意です。ご家庭に1台の車があり、お子さんが運転免許証を取得し、その車を運転した場合、事実上「無保険」ということになってしまいます(ただし、強制保険である自賠責保険は有効です)。
 

付帯サービス

自動車保険には、レッカー牽引サービス等の付帯サービスが用意されている場合もあります。「ドライブで遠出をしている時に限って、(事故ではなく)エンジンが壊れて自走できない」などというケースに備えて、宿泊費用や交通費等の支援を行ってくれるサービスが付いている保険もあります。
 

保険の中身で比べるには

以上、自動車保険の中身(保険内容)で比べるポイントを述べてみました。
 
日本損害保険協会では、「自動車保険の商品の比較サイト」が用意されています。一度、中身の比較のシミュレーションを行ってみてはいかがでしょうか。ただし、保険料は表示されませんので、保険料も比べたい場合は保険会社各社において見積もりを作成してもらいましょう。
 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役

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