大雨・台風に備えて、いまから保険内容を確認しておこう

配信日: 2018.09.08 更新日: 2019.03.26

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大雨・台風に備えて、いまから保険内容を確認しておこう
今年の7月は台風12号が日本に上陸、7月中旬には西日本地域で集中的な豪雨があり、8月も立て続けに台風が日本に接近……自然災害の心配は年々大きくなっている気がします。かつては台風や大雨といえば地理的な要因もあれば、時期も大体の予測がつくものでした。
 
しかし今では、いつ、どこで災害が起こるのかまったく予測ができないようになっています。
 
お金では買えない損失もありますが、もしも被害に遭ったときには、せめてもの救いとして経済的な備えがあれば安心です。イザという時にきちんと保険金がもらえるよう、加入している保険内容を確認しておきましょう。
 
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執筆者:FPwoman(えふぴーうーまん)

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大雨・台風に備えてまずは火災保険をチェック

ニュースなどで浸水被害の様子を見かけることが多いためか、豪雨=水害というイメージを持つ人も多いでしょう。もしもに備えて加入している火災保険の内容を確認しておきましょう。
 
というのも、建物の床上浸水や土砂崩れによる建物の流失被害などが起こると、火災保険で補償されることになりますが、火災保険の種類によっては水害の補償はありません。
 
保険証券に「住宅総合保険」と記載されていれば、通常、水害は保障されますが、「住宅火災保険」と書かれていれば水害補償はありません。海・川・山などの近くに住んでいる場合は保険の見直しを検討するのもいいかもしれません。
 
ところが加入しているのが住宅総合保険だからといって、すべての水害が補償されるわけではありません。火災保険には保険の対象を「建物」だけにするか、「家財」も対象にするかを選択することができますが、保険の対象が「建物」だけになっている場合、床上浸水の発生で家電製品やパソコンなどが壊れても補償はされません。
 

火災保険で他にも確認しておきたいこと

火災保険は火災・水災以外にも、風災・雪災・落雷などの災害を補償するものです。強風が原因で家の窓ガラスが割れたり、屋根が壊れたという場合にも補償の対象となり得ます。
 
ただし、これらの建物への損害も、契約内容によって、損害が一定額に達しなくても補償されるもの、一定額以上に達しなければ補償されないもの、全額補償されるもの、免責があるものなどさまざまです。加入している補償内容をしっかり確認してください。
 

大雨や強風で車に被害があればどうなる?

風で飛ばされた木の枝が車に当たって車に損害を受けたり、大雨で増水しているところに車が通り水没したなんてことも台風時には起こり得ることです。この場合の補償はどうなるのでしょうか?
 
車関連の保険といえば自動車保険ですね。自然災害が原因でも、火災保険ではなく自動車保険からの補償になります。ただし、「車両保険」をつけている場合に限られますので自動車保険の保険内容を今一度チェックしてみましょう。
 

台風のせいでケガをした場合の補償は?

強い風が吹いていても、場合によっては外を歩かなくてはいけない場合もあるでしょう。気をつけてはいても、こんな時には風にあおられ転んでしまったり、飛来物が体に当たってケガをすることもあり得ます。
 
自分の身体に被害を受けた場合は、損害保険会社が取扱っている傷害保険の対象です。傷害保険では、治療のための通院、入院などが補償されるほか、手術やケガによる後遺障害、災害死亡などの場合にも保障されます。また、ケガなどで入院が必要となる場合には、生命保険や医療保険の「災害入院特約」で保障されます。
 
加入している医療保険などにどんな特約がついているのか、日額はいくらかなど、保険証券で確認しておくと安心です。
 

災害で保険証券がなくなった。保険金は請求できる?

自然災害リスクに対し、加入している保険が適用されるとわかっていればひとまずは安心です。
 
ところが、急いで避難しなければいけないような大きな災害が起こってしまうとパニック状態になってしまうもの。保険のことなど考えずに逃げるのが普通です。
 
ところが後で保険の請求をしようと思った時に、被害の状況によっては保険証券や印鑑をしまっておいた家具が流され、なくなってしまったということもあり得ます。このような場合でも、所定の手続きをすれば保険金の請求が可能です。
 
保険が適用されても身に重大な危険があっては意味がありませんから、身の安全第一で取るべき行動を取るようにしてくださいね。
 
TEXT:マネラボ お金と投資の知っトク研究所
續 恵美子(つづき えみこ)
FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター
ファイナンシャルプランナー(CFP)
 

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