更新日: 2019.01.10 その他保険

調べてみたらかなりの数を契約していた!?調べると分かる意外なところに自転車の保険が。

執筆者 : 大泉稔

調べてみたらかなりの数を契約していた!?調べると分かる意外なところに自転車の保険が。
今から10年ほど前に起きたのが、11歳の少年が運転する自転車による交通事故。少年の母親に高額な賠償金を払うよう、判決が下されたのがは5年ほど前でした。
 
それがきっかけとなり、「自転車の保険」がクローズアップされるようになりました。賠償金を支払うための原資を保険でカバーしようということですね。
 
大泉稔

Text:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。

自転車の交通事故に備える保険

自転車を運転していて交通事故を起こし、人をケガさせてしまったり、建物などを壊してしまったら、治療費や修理代などを弁償しなくてはなりませんね。
 
その「弁償に備えるための保険」が個人賠償責任保険です。個人賠償責任保険を単独の商品として取り扱っている損害保険会社(損保会社)は少ないと思われます。
 
もし、個人賠償責任保険の契約を検討するのでしたら、特約で検討することになりますが、そもそも特約とはオプションのことです。特約だけで契約することはできません。
 

個人賠償責任保険の契約の方法

最近では自動車保険・火災保険・傷害保険などの「個人を対象にした損害保険」を主契約にして、個人賠償責任保険を特約として契約することが多いようです。
 
その特約の名称も「日常生活賠償特約」や「個人賠償特約」など商品によって異なります。(なお、本稿では以下、「個人賠償特約」とします)。
 

意外なところに個人賠償特約

例えば、今、お住まいのお家が賃貸マンションや賃貸アパートの場合、お家の契約と一緒に火災保険を契約された方も多いと思います。その火災保険に個人賠償特約が付いている場合が多いハズです。
 
また、「子ども保険」や「学生・生徒総合補償制度(名称はさまざまです)」などにも個人賠償特約を付けることができる商品もあります。
 
車検制度の無い自転車ですが、「自転車安全整備店」で点検整備を受ければ、「TSマーク」というステッカーを貼ってもらえます。TSマークは車検証みたいなイメージでしょうか?
 
このTSマークにも、実は最大で1億円(平成29年9月30日までに貼付した赤色TSマークは最大5000万円)の賠償補償が付いています。
 
何気なく契約した(?)損害保険にも、実は個人賠償特約が付いているかもしれませんね。
 

個人賠償特約…実は、たくさん契約していた?

自動車保険にはもちろん、火災保険にも、子どもの学校で斡旋していた「学生・生徒総合補償制度」にも、子どもの学校の近所に借りたアパートの火災保険にも…気が付いたら、「たくさんの個人賠償特約を契約していた」ということがあるかもしれません。
 
実は、個人賠償特約って「たくさん契約」しても無意味なんです。生命保険には有り得ない、損害保険に独特のテーマ「補償の重複」です。ということで、続きは次回。
 
Text:大泉稔(おおいずみ みのる)
株式会社fpANSWER代表取締役 専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師

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