子どもに「結婚式で100万円出して」と頼まれました…。結婚費用って、親がどのくらい援助するものなのでしょうか?

配信日: 2025.06.01

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子どもから「結婚式の費用を援助してほしい」と言われ、提示された金額が「100万円」。親として手助けしたい気持ちはあっても、「それって普通なの? 」「うちはそこまで余裕がないけれど…」と迷ってしまいますよね。
 
この記事では、結婚費用の相場や親の援助の実態、援助すべきかどうかの判断材料をわかりやすく解説します。無理なく、そして後悔しない決断をするためのヒントが詰まっています。
FINANCIAL FIELD編集部

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結婚費用はどれくらい? 実際の平均額を知っておこう

まずは、結婚式にどれほどの費用がかかるのかを知ることが大切です。株式会社リクルートのゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、挙式・披露宴・披露パーティーの平均費用は約343.9万円(招待客数は平均約52人)です。
 
さらに、新婚旅行や婚約・結婚指輪などを含めると、総額で400万円を超えるカップルも少なくありません。したがって、結婚は大きな出費を伴うライフイベントだということがわかります。

 

親からの援助額、「100万円」は高すぎる? 相場をチェック

「100万円ってちょっと多いのでは?」と思うかもしれませんが、実はそれほど珍しい金額ではありません。同調査によると、親からの援助が『あった』と答えた人は74.2%、そのうち、結婚式に使った金額は平均168.6万円です。
 
援助金額のボリュームゾーンは『100~200万円未満』で、最も多くなっています(約39.5%)。つまり、『100万円』という援助額は、相場から見ても“ごく一般的”な範囲内だと言えます。逆に、まったく援助しないケースもありますが、それが非常識だというわけではありません。家庭の経済状況や考え方によって対応はさまざまです。

 

援助する前に確認すべき3つのポイントとは

とはいえ、大きなお金を出す前に確認しておきたいこともあります。以下の3点をしっかり話し合いましょう。
 
1. 何に使うお金か、具体的な用途を確認する
100万円という金額だけではなく、それが「挙式費用の一部」なのか、「ご祝儀を見越した仮払い」なのか、明確にしておきましょう。
 
2. 自分たちでどの程度負担するのか聞いておく
カップル自身がいくら用意し、何割を親に頼っているのかを確認すると、親としてどこまで協力すべきか判断しやすくなります。
 
3. 援助の方法や時期について取り決めをする
一括で渡すのか、結婚後の贈与扱いとするのかによって、税務上の取り扱いも変わる場合があります。現在は年間110万円までの贈与は非課税となります。

 

最後は「家族の絆」が決め手。無理のない判断をしよう

「100万円の援助」は特別なことではなく、多くの家庭で行われている現実的な金額です。しかし、それが“普通かどうか”は、それぞれの家庭の事情によって変わります。大切なのは、お金だけでなく、気持ちの面でも納得できる決断をすることです。
 
今後の親子関係をより良いものにするためにも、冷静に、誠実に話し合っていきましょう。

 

出典

株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2024
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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