更新日: 2024.10.05 年収

「部長」→「課長」へ降格になったのに喜ぶ夫…月給も下がるはずなのに、何かメリットがあるのでしょうか?

「部長」→「課長」へ降格になったのに喜ぶ夫…月給も下がるはずなのに、何かメリットがあるのでしょうか?
会社では、さまざまな理由で降格人事を実施しなければならないケースもあり得るでしょう。降格処分には、職位を落としたり給料が下がったりすることがあるため、ネガティブなイメージがあるかもしれませんが、なかには降格を喜ぶ人もいるようです。
 
例えば、部長から課長へ降格したのに夫が喜んでいるとしたら、何かメリットがあるのか気になるでしょう。
 
そこで今回は、部長から課長へ降格した場合に、月給のほかに何が変わるかについて調べてみました。降格人事が実施される理由や、メリットもご紹介しますので、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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部長から課長へ降格……。月給のほかに何が変わる?

部長を解任されて課長へ降格されるケースでは、給与等級自体はそのままで基本給は変わらないこともありますが、役職手当の分だけ給与総額が減る可能性があります。一般的に、部長と課長ではどれくらい月給の差があるのかについて調べてみました。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、部長と課長の平均月給は以下の通りです。

●部長:59万6000円(男:60万4100円/女:52万1000円)
●課長:49万800円(男:50万700円/女:43万800円)

上記より、部長と課長の間には月給で10万円ほどの差があることが分かります。部長から課長へ降格した夫の月給が、10万円下がるとは一概にいえませんが、役職手当分の減給はあると考えられます。
 

部長から降格する理由として考えられること

降格人事を実施する理由はさまざまです。例えば、遅刻や無断欠席を繰り返したり、就業規則への違反があったりするなど、社員に明らかな過失があった場合に、懲戒処分として降格人事が行われます。ハラスメント行為や社内外での問題行為など、成績不振が降格人事の理由になるケースも考えられます。
 
社員に問題がなくても、配置転換で降格が行われる場合があるようです。これには、スキルアップの期間を設けることを目的にしている場合があります。降格人事が行われたからといって、必ずしも処罰的な意味を持つとは限らないでしょう。
 

降格になったのに喜ぶ夫……。何かメリットはある?

降格は、残念なニュースだと妻は思うかもしれませんが、夫が喜んでいるとどうしてなのか不思議になるでしょう。夫自身が納得したうえで、降格人事を受け入れている場合、喜んでいる理由として以下のような点が考えられます。
 

・ストレスから解放される

部長のように、経営者と一体的な立場で仕事をしていると、大きな責任がプレッシャーとなり、精神的な負担となる場合があります。降格により責任が軽減されると、ストレスから解放されるでしょう。
 

・ワークライフバランスが改善する

部長は、勤務時間について厳格な制限を受けていませんが、その責任ゆえに激務に追われる可能性もあるでしょう。
 
長時間労働に加えて、休みの日も仕事のことを考えなければならない状況が続くと、ワークライフバランスは崩れてしまいます。降格によって勤務時間が管理されるようになると、家族や趣味に費やす時間が増えて、ワークライフバランスの改善につながることが考えられます。
 

・キャリアを見直すきっかけになる

降格になったことを喜んでいる夫は、もしかすると、部長の立場が自分には合っていないと感じていたかもしれません。降格をきっかけに、自分のスキルや適正に合った仕事に戻れるでしょう。得意分野で能力を発揮できれば、キャリアを見直せることも期待できます。
 

降格がストレスからの解放やワークライフバランスの改善につながることも

部長から課長へ降格になると「何か問題があったのでは」「月給が下がる」などネガティブに考えるかもしれません。
 
しかし、降格人事は必ずしも処罰的な意味を持つとは限らず、配置転換やスキルアップのためなど、本人に問題がなくても実施されるケースがあります。役職手当分の減給は考えられますが、残業代の取り扱いが変わって、残業手当や休日出勤手当が発生するケースもあるでしょう。
 
また、部長から課長への降格で夫が喜んでいる理由には、ストレスからの解放やワークライフバランスの改善につながるなどのメリットが考えられます。得意分野で能力を発揮できるようになれば、キャリアを見直すきっかけになるかもしれません。
 

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況(14ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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