更新日: 2024.10.03 年収
士業で年収が一番高い職種はどれ?「弁護士」よりも給料が高い意外な職種とは
士業にもさまざまな職種があるため、どれが最も年収が高いのか、一般的な平均年収と比較してどのくらい高いのか、気になる人もいるかもしれません。
本記事では、士業の年収を職種ごとにご紹介するとともに、独立した場合などに弁護士よりも年収が高くなる可能性のある職種についても詳しくご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
士業とは?
士業とは、法に基づく専門的な資格を所持している人が就く職業です。代表的なものとして、弁護士・税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・公認会計士などが挙げられます。それぞれの業務内容について簡単に解説しましょう。
・弁護士:民事事件・刑事事件の解決のための活動や、刑事事件における被告人の弁護活動などを行う
・税理士:税金に関する相談に乗ったり、納税者の代わりに税額の計算や申告書の作成を行ったりする
・司法書士:不動産や会社の登記を代理で行ったり、裁判所の提出書類を作成したりする
・行政書士:個人や事業主の依頼により、官公署に提出する書類の作成や、書類提出の手続きを代行したりする
・社会保険労務士:企業などの依頼を受け、労働社会保険の手続きなどを代行する
・公認会計士:企業が行った決算の監査や証明を行う
士業の年収一覧と一般的な平均年収との差
上記でご紹介した職種を例に挙げて、厚生労働省の職業情報提供サイトjogtagを基に、年収の全国平均を表1にまとめました。
表1
職種 | 年収 |
---|---|
弁護士 | 1121万7000円 |
税理士 | 746万7000円 |
司法書士 | 1121万7000円 |
行政書士 | 551万4000円 |
社会保険労務士 | 947万6000円 |
公認会計士 | 746万7000円 |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイトjogtag「弁護士」「税理士」「司法書士」「行政書士」社会保険労務士」「公認会計士」を基に筆者作成
最も年収が高いのは弁護士と司法書士で、1000万円を超えています。次いで社会保険労務士の947万6000円、税理士・公認会計士の746万7000円となっています。
国税庁長官官房企画課が発表した「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、日本人の平均年収は458万円ということなので、士業の年収は全体的に平均より高めであることが分かります。
独立すれば弁護士より公認会計士の方が年収は高くなる?
公認会計士になるとまずは監査法人に就職して実務経験を積む人が多いようです。その後は自分で会計事務所を立ち上げるなどして独立する人もいるでしょう。独立した場合の年収については、1000万円以上になることもあるといわれています。
もちろん、仕事量や顧客層などによっても変わってきますが、うまくいけば弁護士よりも年収が高くなることがあるかもしれません。このように、働き方しだいで年収が大きく変化する可能性があることを覚えておくといいでしょう。
年収が高いのは弁護士や司法書士|働き方によっては公認会計士の方が稼げる可能性もある
「士業」と呼ばれる職業である弁護士や司法書士、税理士などの仕事は年収が高いイメージがありますが、実際に日本人の平均年収である458万円を大幅に上回っている職種が多いことが分かりました。
その中でも特に年収が高いのは弁護士や司法書士で、厚生労働省の職業情報提供サイトjogtagの情報によると、平均年収は1000万円を超えているようです。
しかし、平均年収746万7000円の公認会計士は、独立することで弁護士や司法書士の年収を上回る可能性もあるといわれています。このように、同じ士業でも、職種や働き方によって年収が大幅に変わることもあるようです。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト jogtag
弁護士
税理士
司法書士
行政書士
社会保険労務士
公認会計士
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(8ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー