更新日: 2024.06.30 年収

大学を中退したら最終学歴は高卒になりますか?高卒と大卒の「初任給」はどのくらい違う?

大学を中退したら最終学歴は高卒になりますか?高卒と大卒の「初任給」はどのくらい違う?
大学を中退してしまったとき、履歴書に最終学歴をどのように記載すればよいか気になる方もいるでしょう。
 
また、中退していることで、初任給やその後の給与にどのような違いが発生するかも気になるものです。本記事では、大学を中退した際の最終学歴や、学歴別の初任給・平均給与を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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大学を中退したら最終学歴は高卒になる

高校を卒業して大学に進学した後、卒業前に中退した場合の最終学歴は、高卒です。たとえ大学4年生の2月まで学校に通っていたとしても、卒業せずに学校をやめてしまえば、大卒の学歴はつきません。
 

学歴別の初任給

ここでは、学歴別の初任給を紹介し、比較していきます。学歴によって初任給の差がどのくらい発生するのかを把握し、進路を決める際の材料として活用してください。
 

最終学歴が大卒の初任給

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果」による、最終学歴が大卒の初任給は表1の通りです。
 
表1

男性 21万2800円
女性 20万6900円
合計 21万200円

※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果」をもとに筆者作成
 
大学を卒業して就職した場合、男女ともに初任給が20万円を超えていることが分かります。
 

最終学歴が高卒の初任給

同調査による、最終学歴が高卒の初任給は表2の通りです。
 
表2

男性 16万8900円
女性 16万4600円
合計 16万7400円

※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果」をもとに筆者作成
 
最終学歴が高卒の場合、初任給は男女どちらも16万円台です。大卒では20万円を超えていることから、4万~5万円の差が発生すると考えられます。なお、今回紹介した初任給はあくまで平均であり、業界や職種によっては、学歴による差がないケースもあるでしょう。
 

学歴別にみた給与の推移

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、学歴別にみた平均給与の推移は表3の通りです。
 
表3

男女合計 高卒 大卒
~19歳 19万1500円
20~24歳 21万6200円 23万9700円
25~29歳 24万700円 27万2600円
30~34歳 25万8500円 30万9000円
35~39歳 27万6800円 35万4100円
40~44歳 29万3400円 39万4700円
45~49歳 31万400円 43万900円
50~54歳 31万9700円 47万3500円
55~59歳 32万2500円 49万9100円
60~64歳 26万6100円 38万3300円
65~69歳 23万6000円 36万8600円

※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに筆者が作成
 
すべての年齢において、高卒者よりも大卒者の平均給与が高いことが分かります。20代前半ではおよそ2万円、30代前半では、およそ5万円、4代前半ではおよそ10万円と、年齢を重ねるごとにその差も大きくなっていきます。
 
もちろん、あくまで平均給与であるため、業界や職種によっては、差が発生しないこともあるでしょう。しかし、平均でみると少しずつ差が広がっていく可能性もあるといえます。
 

大卒と高卒では初任給で約4万~5万円の差がある

厚生労働省の調査によると大卒と高卒では、初任給で約4万~5万円の開きがあることが分かります。また、年齢を重ねるにつれて給与の差は大きくなっていく可能性が高いようです。
 
ただ、一概に大卒だからといって給与が高いことが保障されているわけではなく、高卒者でも大卒者より初任給が高い場合もあります。
 
もし、大学に通っていてさまざまな理由から中退を考えている方がいれば、学歴による初任給の違いを参考に、将来どのように働き方をしたいのか改めて考えてみることをおすすめします。
 

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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