更新日: 2024.06.20 年収
SNSでよく年収「1000万超え」という人をみます。一般的に成功者とは年収いくらからなのでしょうか?
そこで今回は、年収1000万円を成功者の1つのボーダーラインとして考え、その割合や生活水準について解説します。年収1000万円以上を目指せる職業もご紹介していますので、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
日本人の平均年収
国税庁が令和4年に公表している民間給与実態統計調査によると、日本人の平均年収は457万6000円となっています。
男女別でみると、男性が563万3000円、女性で313万7000円と女性よりも男性のほうが250万円程度多い傾向にあるようです。
年収1000万円以上ある方の割合
同調査によると、年収1000万円以上ある方の割合は表1の通りです。
表1
年収 | 男性 | 女性 | 全体 |
---|---|---|---|
1000万円超1500万円以下 | 6.2% | 1.0% | 4.0% |
1500万円超2000万円以下 | 1.3% | 0.3% | 0.8% |
2000万円超2500万円以下 | 0.4% | 0.1% | 0.3% |
2500万円超 | 0.5% | 0.1% | 0.3% |
※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
年収1000万円を超える方の割合は全体で5.4%となっており、男女別でみると男性で8.4%、女性で1.5%とされています。
年収1000万円超のなかでみると、1000万円超1500万円以下の年収の割合が男女ともに最も多く、年収額が高くなっていくにつれて割合が減少傾向にあるようです。
年収1000万円以上の生活水準
年収1000万円は手取りで60万円程度となり、1人暮らしか2人暮らしかでも生活水準が変わってきます。
例えば、総務省の令和4年度の家計調査報告によると、単身世帯における1ヶ月の消費支出は16万1753円となっており、1人暮らしの場合は44万円程度は自由に使えるお金があるということになります。実家暮らしか賃貸かなどにもよりますが、ある程度趣味や娯楽にお金を使え、貯蓄にも十分にお金を回せる余裕があるでしょう。
また、同調査における2人以上の世帯では29万865円の支出が毎月かかっているため、30万円程度は残る計算です。家賃が高い場合や、住宅ローンや自動車ローンなどの支払いがあると、人によって毎月の支出額が平均よりも多くなり、それほど多くのお金が残らない可能性もあります。
子どもがいる家庭では人数にもよりますが、その分食費や教育費などにお金がかかるため、年収1000万円稼いでいてもなかなか手元に残らないケースも考えられるでしょう。
年収1000万円以上を目指せる職業
年収1000万円以上を目指せる職業には、以下のようなものがあげられます。
●経営者
●医師
●弁護士
●公認会計士
●税理士
●パイロット
●コンサルタント
●金融専門職(アナリスト・トレーダーなど)
会社を経営している方をはじめ、国家資格や専門的なスキルが必要とされる職業がメインとなっています。仕事内容の難易度が高く責任を求められるケースが多いため、その分給料に反映される傾向にあるようです。
例えば、厚生労働省の職業提供サイト「jobtag」によると、弁護士の平均年収は1121万7000円、パイロットの平均年収は1779万円とされています。
また、働く業界やインセンティブなどがある会社では、一般的なサラリーマンの方でも年収1000万円以上を目指せる可能性があります。
成功者の年収基準を1000万円超とすると、その割合は全体の5%程度
年収において成功者と言われるための明確な基準はありませんが、仮に年収1000万円超稼いでいる方を対象にした場合、全体の5%程度の割合となっています。
年収1000万円の場合は手取りで60万円程度となるため、家族構成や支出などにもよりますが、ある程度余裕のある生活ができる可能性があります。
また、年収1000万円超稼ぐ方は国家資格や専門的な資格を有している方が多い傾向にありますが、業界や努力次第ではサラリーマンの方でも年収1000万円を目指せるでしょう。
出典
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査ー調査結果報告ー(15、23ページ)
総務省 家計調査報告【家計収支編】2022年(令和4年)平均結果の概要(15ページ)
厚生労働省の職業提供サイト(日本版O-NET)jobtag 弁護士
厚生労働省の職業提供サイト(日本版O-NET)jobtag パイロット
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー