更新日: 2024.06.19 年収
2024年夏のボーナス 増えた? 減った? ボーナスの賢い使い方は?
今回は、2024年夏のボーナス金額について、研究機関の予測をいくつかご紹介します。また、ボーナスの賢い使い方についても一緒に考えていきましょう。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
2024年夏のボーナスは大幅アップ?!
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「2024年夏のボーナス見通し」によると、2024年夏の民間企業(調査産業計・事業所規模5人以上)のボーナスの平均支給額は40万8770 円の見通しとなっています。これは前年に比べてプラス2.9%で、3年連続で増加が見込まれています。
また、同じ調査によると、2024年夏の国家公務員(管理職および非常勤を除く一般行政職)のボーナス(期末・勤勉手当)の平均支給額は65万9500円の見通しとなっています。こちらも、前年に比べてプラス3.5%と増加が見込まれています。
一方、一般財団法人労務行政研究所の調査によると、東証プライム上場企業の 2024 年夏季賞与・一時金(ボーナス)は、全114 社の単純平均で 84 万 6021 円となっています。
これは前年に比べてプラス4.6%で、産業別に見ると製造業はプラス4.3%、非製造業はプラス6.6%と、ともに増えていることが分かりました。
ボーナスの賢い使い方
このように、2024年夏は日本の企業や公務員のボーナスが大幅にアップする予測となっています。ボーナスを賢く使いたい場合は、以下のポイントを確認するようにしましょう。
1.ボーナスはいったん全て貯金用の口座へ移動させる
2.ボーナスの使い方を考える
3.おすすめの使い方:ローンの繰り上げ返済を行う
4.おすすめの使い方:資産運用を行う
ボーナスは、給与の受取口座に振り込まれた際、すぐに貯金用の口座へ移動させておきましょう。生活費用の口座にお金を置いていると、いつの間にか使い切ってしまう可能性があります。使い方が決まっている場合でも、全額貯金用の口座に移してしまうことをおすすめします。
それからゆっくりと、ボーナスの使い方を検討してみましょう。普段頑張っているご褒美として、欲しいものを購入したり、少し豪華な外食に出掛けたり、旅行に行ったりと、多少は好きなことに使っても問題ありません。
ご褒美は人生の楽しみでもあり、今後の仕事のモチベーションにもつながります。家計によっても異なりますが、ボーナスの半分くらいをめどに、特別なご褒美を考えてみましょう。
ボーナスの使い道が特に決まっていない方や、ご褒美に使ってもまだ多くのお金が残っている方は、ローンの繰り上げ返済や資産運用を検討してみましょう。特にローンについては、早く返済すればするほど支払わなければならない利息が減るため、全体的に見てお得になります。
また、お得に資産運用ができるNISAを活用して株式投資にチャレンジしたり、一括投資を行ったりと、将来のためにお金を育てていくことも有効な使い方です。臨時収入を生かして、ぜひ資産運用を行ってみましょう。
まとめ
2024年夏は、大幅なボーナスアップが見込まれています。
しかし、ボーナスの金額を確認しなかった場合や、預金口座を管理していなかった場合、いつの間にか生活費として全部使い切ってしまった、ということが起こるかもしれません。
今回ご紹介した内容を参考に、仕事のモチベーションが上がるようなご褒美に使ったり、ローンを返済したり、資産運用をしたりと、ボーナスの有効な使い方を考えてみましょう。
出典
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2024年夏のボーナス見通し
一般財団法人労務行政研究所 東証プライム上場企業の 2024 年 夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者