更新日: 2024.06.15 年収
自分の収入が不安で「結婚に踏み出せない」友人。年収が「300万円」らしいのですが、30代としては少ないのでしょうか?
また、現在の年収で今後生活ができるのかを把握しておくことも大切です。今回は、30代の平均年収や、年収300万円の場合に生活ができるのか、また年収を上げる方法などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
30代の平均年収はいくら?
国税庁が実施した「令和4年分民間給与実態統計調査」の結果によると、30~34歳の平均年収は424万5000円、35~39歳の平均年収は 461万9000円となっています。
また、同調査によると従業員が10人未満の事業所では30~34歳の平均年収は315万9000円、35~39歳の平均年収は361万2000円でした。一方、従業員が30人以上いる事業所の平均年収は、30~34歳が440万9000円、35~39歳は482万6000円です。事業所規模によっても平均年収には大きな差があることが分かります。
以上から、30代で年収300万円の場合は、平均よりも低い傾向にあるといえます。
年収300万円でも生活できる?
仮に結婚をして夫婦2人で年収300万円で生活ができるのか、確認してみましょう。
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、2人以上の世帯の平均消費支出は月額29万865円となっています。
年収300万円の場合は手取りが月20万円程度と考えられるため、パートナー1人だけの給料では2人分の生活費を賄うことは難しいかもしれません。ただし、都内などではなく家賃が安い地域に住んでいたり、節約を心がけたりすれば、年収300万円でも生活できる可能性はあるでしょう。
また、共働きの場合は世帯年収も上がり、その分生活費に回せる額も増えるため、無理なく生活を送れると考えられます。
一般的な年収を上げる方法
平均年収よりも稼ぎが少なく不安な場合は、年収を上げる方法を検討してみてもよいでしょう。年収を上げる方法としては、以下のようなものが挙げられます。
●資格取得
●副業
●転職
会社によっては、資格取得により月5000円~3万円程度の手当が付くケースもあるようです。仮に会社で推奨されている資格を取得して月2万円の手当がもらえれば、年間で24万円収入が増えます。
また、副業を行って本業以外の副収入を作れると、生活に余裕が生まれるでしょう。ただし、副業を行う際は、会社の規約で禁止されているケースもあるため、事前に確認しておく必要があります。
さらに、給与水準の高い業界への転職もひとつの方法です。30代での転職の場合は、ポテンシャルよりある程度これまでの経験やスキルなどで判断される可能性があります。そのため、現在の経験・スキルを生かして年収アップが期待できる会社への転職を検討してみてもよいでしょう。
30代で年収300万円は同世代の平均年収と比べて低い傾向にある
会社の事業規模によっても異なりますが、年収300万円は30代の平均年収と比べると低い傾向にあります。
また、2人以上の世帯における生活費は毎月30万円程度かかる可能性があります。年収300万円の場合は手取りで月20万円程度と想定されるため、結婚後パートナー1人だけの収入では生活が厳しくなるかもしれません。ただし、節約や共働きなどを行えば、無理なく生活できる可能性もあるでしょう。
もし友人が現在の年収に不安がある場合は、ご紹介した年収アップが期待できる方法を検討してみるよう伝えてみてもよいかもしれません。
出典
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告- 全国計表 第10表 事業所規模別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額 その3 平均給与(170ページ)
総務省統計局 家計調査報告 [家計収支編] 2022年(令和4年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯)1 二人以上の世帯の家計消費(2)交通・通信、教養娯楽、保健医療などが実質増加 表I-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2022年-(5ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー