更新日: 2024.06.15 年収
42歳で「年収430万円」から昇給ほぼナシです。なんとか暮らしていけていますが、平均より低いですか? 今から「年収アップ」狙いの転職は可能でしょうか?
本記事では、40代の平均年収、40代の転職事情についてみていきます。転職を成功させるためのポイントも解説するため、ぜひ参考にしてください。
40代の平均年収
まずは、40代の平均年収からみていきましょう。そもそも自身の年収が平均よりも高いのであれば、焦って転職する必要はないのかもしれません。
国税庁が公表している「民間給与実態統計調査」によると、2022年の日本の平均給与は458万円です。40~44歳の年齢別にみていくと平均給与は491万円、男女別でみると男性は602万円、女性は335万円となります。
もし、男性で現在の年収が430万円であれば、平均と170万円の差が生じています。
40代で年収アップ狙いでの転職って大丈夫?
40代で転職を検討したとしても、実際に転職がうまくいくのかと不安に感じる人もいるでしょう。ここからは、40代で転職が難しくなる理由と、40代で転職を成功させるポイントについてみていきます。
40代での転職は難しいといわれる理由
40代での転職は主に次の理由から難しいといわれています。
・求人数が減る
・年収が折り合わない
企業側はこれから長く勤務できる20代から30代の採用を重視していることも多いでしょう。また40代となると前職での働き方などが影響し、転職先の考え方や業務内容に適応しにくいと思われているかもしれません。
20代や30代に比べ、40代は結婚して子どもがいるケースも多く、ある程度高い年収が必要だと考えられます。そのため企業側とミスマッチが起こりやすいです。
厚生労働省が公表した「2022年雇用動向調査結果の概況」によると、40~44歳の転職者のうち、年収アップに成功した人は41.4%にとどまります。転職者の半数以上の人は「年収が下がる」または「変らない」の結果になっていることがわかります。
40代で転職を成功させるポイント
前述のデータから、40代で転職を成功させるのは難しい傾向にありますが、転職で年収アップに成功している人も一定数います。
40代で転職を成功させるポイントは「これまでのスキルを活かせる仕事を選択する」ことです。入社後に即戦力で活躍でき、会社に大きな利益をもたらすことが期待できるのであれば企業側も前向きに採用を検討するでしょう。
自身の経験やスキルをきちんと分析し、どのような業種が自身に適合するかを理解しておくことが重要です。
転職以外にできることもある!
40代で転職を成功させることが難しい理由に、「求人数が減る」や「年収が折り合わない」ことが挙げられます。しかし、自身の経験やスキルを活かせる企業に転職すれば成功しやすくなるでしょう。
今回の解説で転職が難しいと感じた人もいるかもしれません。その場合は、家計の見直しで支出を減らす、あるいは副業や資産運用を活用して収入源を増やすことに取り組んでみてはいかがでしょうか。もし、具体的な方法を知りたい場合はFPなどの専門家に相談することをおすすめします。
出典
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 令和4年雇用動向調査結果の概況
執筆者:辻本剛士
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士、宅地建物取引士、証券外務員2種