更新日: 2024.02.09 年収

「医療事務」の仕事に就いた娘の年収が「300万円」です。医療関係の仕事なのに低すぎないですか?

「医療事務」の仕事に就いた娘の年収が「300万円」です。医療関係の仕事なのに低すぎないですか?
医療事務の仕事に就いて年収が300万円だった場合、医療関係の仕事の割に低いのではないかと、疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。
 
そのような方は、医療事務の平均年収がどれくらいなのかが気になるかもしれません。
 
今回は、医療事務の平均年収をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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医療事務ってどんな仕事? 気になる年収は?

医療事務の仕事内容は、医療機関で診療報酬を請求するための書類を作成したり、窓口で外来の受付や医療費の請求を行ったりすることです。
 
診察が終わった患者のカルテを見ながら、診察内容や薬の量などをコンピューターに入力します。
 
入力内容に誤りがあると、患者が自己負担する金額に誤差が生じるおそれがあるため、コンピューターに入力後のチェックは慎重に行う必要があるでしょう。
 
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、医療事務の平均年収は437万4000円とのことです。
 
医療事務は、医療費の計算をしたり、診察内容や薬の量を管理したりと神経を使う業務が多いため、年収が高い仕事だといわれています。
 
したがって、医療事務で年収が300万円の場合、平均年収よりも低いといえるでしょう。
 

年収が平均より低いと感じたら?

医療事務で年収が平均よりも低いと感じた場合は、転職を検討してもよいかもしれません。
 
しかし医療事務の年収は、正職員やパートタイマーなどの就業形態によって大きく変わる可能性があります。大きな病院では、正職員で採用される方が多いでしょう。
 
一方で、医院や診療所などではパートタイマーで働いていたり、人材派遣会社から病院に派遣されたりして就業する方も多いと考えられます。
 
実際、同サイトで発表されている就業形態の割合は、以下のとおりです。
 

●正規の職員、従業員:77.5%
●パートタイマー:36.6%
●派遣社員:14.1%

 
このように医療事務には、さまざまな就業形態で働く方がいらっしゃいます。
 
また年齢によっても、年収が異なる傾向もあります。同サイトの年齢別の年収グラフを見ると、20~24歳の平均年収は293万3400円であるのに対して、55~59歳の平均年収は521万800円です。
 
就業形態や年齢により異なることから、医療事務の年収については、一概にはいえないかもしれません。
 
勤務されている医療機関や就業形態、年齢などを見直したうえで、年収が低いかどうかの判断をする必要があるでしょう。
 

医療事務に必要な資格は?

医療事務として就業するにあたって、必要な資格は特にないとされています。
 
専門学校や通信教育でカルテの見方など、実務に必要な知識やスキルを勉強してから就業される方が多いようです。就業時に必須の資格はないものの、診療報酬請求事務能力認定試験や医療事務技能審査試験という民間の関連資格があります。
 
特に診療報酬請求事務能力認定試験の資格保有者は、採用や条件面で優遇されることが多いと考えられます。診療報酬請求事務能力認定試験は、合格率が30%前後であることから、難易度が高いといえるでしょう。
 
したがって、診療報酬請求事務能力認定試験の資格を保有していると、自身の能力の高さをアピールできます。
 
このような医療事務に関連する資格を取得することで、年収が上がったり、転職が有利になったりする可能性があるでしょう。現在の年収に満足できない場合は、資格の取得を目指してもいいかもしれません。
 

医療事務で年収300万円は平均年収よりも低い

医療事務は患者のデータを管理したり、医療費の計算をしたりと、神経を使う業務が多いため、年収は高い仕事だといえます。平均年収が437万4000円というデータもあるため、医療事務で年収300万円は低いかもしれません。
 
ただし医療事務の年収は、就業形態や年齢などでも変化するため、一概にはいえない可能性があります。
 
勤務されている医療機関や就業形態、年齢などから、妥当な年収であるかを判断することをおすすめします。そのうえで、現在の年収が低いと判断した場合は、転職を検討してみてもいいでしょう。
 
医療事務に関連する資格を取得すると、転職が有利になるうえに、年収も上げられるかもしれません。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト(日本語O-NET)Jobtag 医療事務
公益財団法人 日本医療保険事務協会 診療報酬請求事務能力認定試験 試験実績
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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