「預貯金額が低い人」ほど副業してる!?「年収」や「副業での平均収入」も確認
配信日: 2023.02.19
パーソルイノベーション株式会社が発表した、副業に関する定点調査の結果をひもといてみましょう。



執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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副業のひと月あたりの平均収入は10万円未満が半数超え
この調査は、20歳~40歳代の会社員の男女668人を対象に行われたもの。まず、副業の平均収入を見てみましょう。
1位:5万円未満 32.1%
2位:5万円以上10万円未満 22.1%
3位:10万円以上20万円未満 14.2%
4位:20万円以上30万円未満 10.0%
5位:30万円以上40万円未満 7.1%
TOP5は低い順に並ぶという結果に。副業をしている半数以上は、副業で得ている収入は月10万円未満ということがわかります。
副業で100万円以上稼いでいるという人は、1.7%。いったいどんな副業をしているのか気になるところですね。具体的には、企業の経営者(7.1%)、購買・仕入れ(4.8%)、営業(3.8%)などでした。副業でがっつり稼ぎたい人は、このあたりを狙ってみるのもいいかもしれません。
参考までに、副業職種別の平均副業収入を見てみると「人事」は20万円以上が70%超え、「Webデザイナー」のおよそ40%が5万円以上10万円未満となっていました。どれだけ労力や時間を割くかはもちろん、職種によってもかなり収入は変わってきそうです。
副業をする割合がもっとも高いのは、メインの年収が600万円~800万円の人
メインの仕事が忙しすぎると、副業をしている暇もないもの。いったいメインでどの程度稼いでいる人が副業をしているのでしょうか。
1位:600万円以上800万円未満 57.4%
2位:800万円以上1000万円未満 45.7%
3位:200万円以上400万円未満 40.6%
4位:400万円以上600万円未満 38.6%
5位:200万円未満 30.2%
これは、年収層別に「副業を実施した」「実施しなかった」で分け、その「副業を実施した」割合が高い順に並べたもの。
唯一過半数に達したのは、年収600万円以上800万円未満の層でした。労働条件などを含めもっとも副業しやすい環境にある人が多いようです。800万円以上1000万円未満の層も、半数に迫る勢いですね。
逆に副業をしている人が30%を切っているのは、1000万円以上の層でした。本業が忙しくて副業をする時間がなかったり、副業をせずとも収入や貯金に困っていなかったりする人が多いのでしょうか。
預貯金額が低い人ほど副業をしている?
では最後に、副業と預貯金の関係を見てみましょう。
1位:30万円~50万円未満 66.0%
2位:10万円~30万円未満 59.2%
3位:1000万円~2000万円未満 47.7%
4位:50万円~100万円未満 41.5%
5位:1円~10万円未満 40.6%
こちらも先ほどの年収と同様、預貯金額別に「副業を実施した」「実施しなかった」で分け、その「副業を実施した」割合が高い順に並べたもの。
10万円~50万円未満といった低額の層が多めになっていますが、いっぽうで1000万円~2000万円未満も3位に入ってきています。ただ、こう見ると比較的預貯金額が低めの層のほうが、副業をしていない人より副業をしている人が多いということがわかりますね。
副業の収入を預貯金に回すという人はもちろん、日々の生活費の足しやお小遣いにしているという人も多そうです。
同調査によると、副業経験の推移は、過去3回の調査で34.1%→37.2%→38.1%と徐々に上がっているとのこと。これからも副業市場は活発になっていきそうですね。
出典
パーソルイノベーション株式会社 副業に関する定点調査(2022秋)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部