更新日: 2021.03.04 ライフプラン
それぞれの平均額から見る! 最もお金がかかるライフイベントは?
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
出産費用の平均は約51万円
人の一生は出生に始まります。保険制度や助成制度が整備されているとはいえ、51万円程度の費用が掛かるようです。ただ、出産の方法などによっても金額が大きく変わるため、あくまで参考程度にしてください。助成金などを利用したりすることで支出額を10万円以下に引き下げることも可能です。
教育資金の平均額は約1049万円
教育は子どもの一生を左右するといっても過言ではないほど重大なことです。仮に、幼稚園から高校まで公立、大学から私立に通った場合における教育費の総額は1049万円ほど必要になります。塾や予備校に通わず、かつ、全て公立学校で自宅から通える範囲の学校となれば、もう少し抑えることも可能ですが、大学入学から1人暮らしを始めたり、医学部へ入学したりすれば、さらに学費は跳ね上がります。
就職活動費の平均は約14万円
就職活動に掛かる平均費用は14万円ほどです。リクルートスーツの購入費や就職活動に掛かる移動費、宿泊費がほとんどであるため、就職活動の内容や期間によってこの数値は大きく変化することになります。
結婚費用の平均は約467万円
結納から婚約、新婚旅行と順を踏む一般的な結婚の流れには467万円ほど必要になるようです。ただ、最近は費用を抑えたコンパクトな結婚プランも出てきており、予算が小さくとも満足のいく結婚をすることも可能となっています。
マイホーム購入費の平均は約3340万円~約4350万円
マイホームの購入は人生最大のイベントといっても過言ではありません。当然そこに掛かる費用は最も高額になります。一戸建て住宅であれば約3340万円、マンションであれば約4350万円が平均となるようです。
ただ、住宅は地域差が大きく、地方で購入するか都市圏で購入するかによっても大きく異なることが想定されます。
老後の生活費は月平均約26万円
老後の生活を安定して送るには月々どれくらい必要なのでしょう。老夫婦2人無職世帯の平均支出は26万円ほどだといわれています。なかなか年金のみでは難しい数値ではあるので、貯蓄や個人年金、資産運用などで不足分を補えるようにしておくことが望ましいです。
緊急資金の平均額は約60万円
病気やけが、急な失職など緊急時に備えて生活費の3ヶ月分は確保しておきたいところです。月の生活費が20万円とすれば、緊急資金として必要な平均額は60万円程度でしょう。ただ、可能であれば余裕をもって1年分くらいは用意しておきたいところです。
最もお金の掛かるライフイベントは住宅購入
人生のライフイベントのうち、最もお金の掛かるものは住宅購入でした。戸建てであれば3340万円、マンションであれば4350万円ほどが平均費用となります。その他にも婚姻や出産、老後の生活などライフイベントごとにまとまったお金が必要となります。
しかし、ライフイベントに必要なお金は個々の事情によって異なります。事前に平均的な費用を知った上で、自身のライフプランに応じて必要な費用を算出して早めに準備しておきましょう。
ライフイベントやお金についての相談はFPに依頼すると良いでしょう。
出典
日本FP協会 ライフイベントにはどれくらいのお金がかかるの?
日本FP協会 主なライフイベントにかかる費用の目安
執筆者:柘植輝
行政書士