更新日: 2021.02.26 その他家計
新型コロナウイルスの影響で光熱費が増加…。今すぐできる対策は?
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
つけっ放しをやめる
家で過ごす時間が増えたことで、誰も見ていないテレビをつけっ放したり、面倒くさいからと部屋や洗面所の電気をつけたままにしていませんか?
家電製品をつけっ放しにするのはやめて、使わないときは電源を切ったり、低電力モードにしたりするとよいでしょう。また、ドライヤーやアイロンのように使用頻度が低く、使用する時間が限られている家電製品は、電源を切るだけでなくコンセントから電源コードも抜いておきましょう。
家電製品はコンセントに接続しているだけで待機電力を消費しており、無駄に電気代が発生してしまいます。
電気やガスの契約先を変える
電気やガスは自由化が進んでおり、契約先を自由に選ぶことができます。電気もガスも提供している事業者によって価格が異なるため、契約先を変えるだけで価格が大幅に安くなるということも少なくありません。
契約先の変更というと面倒に感じられるかもしれませんが、実際には新しい契約先となる事業者に電話またはインターネットで申し込むだけで簡単に手続きが完了します。ごく一部の例外を除いて解約費用もかからず、解約手続きも必要ありません。また、電気とガスの契約先を同じ事業者にまとめることで、よりお得な割引を受けられることもあります。
電気やガスの契約プランを変更する
電気やガスにはさまざまな契約プランが提供されており、ライフスタイルに応じた契約プランに変更することで光熱費を節約できるケースもあります。
特に、テレワークにより自宅で働くことが増えた方で、夜間の電気使用量が割安となる代わりに日中は割高となるプランを契約中の場合は、プランの見直しで光熱費を削減することができるでしょう。
家電製品を買い替えてみる
家電製品は古いものほど消費電力が高く、新しいものほど消費電力が低い傾向にあります。場合によっては新しい製品に買い替えた方が、購入費用を含めても結果的に光熱費を抑えられます。例えば40型液晶テレビは、2010年の製品と2019年の製品の省エネ性能を比較すると、2019年の方が42%ほど年間の消費電力量が少なくなっています(※)。
どうしても光熱費を払えないときは?
どうしても光熱費を払えないというときは、電気やガスなどを提供している事業者に相談してみましょう。現在では新型コロナウイルスの影響を受け、公共料金について支払いの猶予など柔軟な対応をするように経済産業省から要請が出ており、事情を説明することで支払猶予などの特例措置を受けられる場合があります。
また、社会福祉協議会が実施する緊急小口資金や総合支援資金を借り受けて支払うという手もあります。
光熱費は簡単に、すぐにでも削減できる
光熱費は毎日のちょっとした気遣いや工夫で簡単に減らすことができます。古くなった家電製品を買い替えることで節約につながることもあり、住環境やライフプランを見直すいい機会にもなります。新型コロナウイルスの影響で光熱費が増加したと悩んでいるのであれば、まずは身近な電気やガスの使い方から見直してみてください。
出典 (※)経済産業省 資源エネルギー庁 「機器の買換で省エネ節約」
執筆者:柘植輝
行政書士