更新日: 2020.11.06 働き方
新型コロナウイルスで収入急減! サラリーマンができる4つの対策方法とは?
また、国家公務員や大企業においても、給与の減額やボーナスのカットのニュースが飛び込んできます。多くのサラリーマンにとっては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、収入が急減している人も多いのではないでしょうか。
しかし、だからといって住宅ローンが減額されるものではないし、子どもの教育費の負担も変わらず、老後の費用や介護にかかる費用等も捻出しなければならないという方もいらっしゃると思います。
今回は、給料が急減したサラリーマンが対応可能な対応策について考えてみたいと思います。
執筆者:堀江佳久(ほりえ よしひさ)
ファイナンシャル・プランナー
中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。
1.副業などで収入を増やす
収入が急減したら、まず収入を増やすのが基本です。そのためには、副業をすることです。
就業時間以外での深夜や土日のアルバイトやクラウドソーシングを使った副業、アフィリエイトなど、インターネット上にはたくさんの情報がありますので、自分のライフスタイルに合わせて好きなもの、もしくは資格などの能力が生かせるものをやってみるのが良いでしょう。
ただし、ご自分の勤めている会社が副業を認めているのかを確認しておく必要があります。就業規則をしっかり確認しましょう。
また、認められていたとしても、会社の機密情報は流出させない、本業に影響を与える副業は禁止など、条件付きの場合もあります。内容をよく確認して、就業規則違反で懲戒処分にならないように留意する必要があります。
また、世帯の収入を増やすという意味では、結婚をされている方で、配偶者が働いていない場合には、配偶者にパートやアルバイトに出てもらう方法もあります。夫婦でよく話し合って対策をするのも良いでしょう。
2.株式などで運用して収入を増やす
今ある資産を運用して増やすことも選択肢の1つです。サラリーマンであれば、新型コロナウイルスの感染防止対策として、在宅勤務をされている方が多くいらっしゃると思います。就業時間に支障の出ない範囲で、在宅のメリットを生かして株やFX、仮想通貨などで運用をして資産を増やすことも良いでしょう。
一方、スマートフォンでも手軽に投資ができるようになったこともあって、ちょっとした投資ブームとなっていますが、投資にはリスクがつきものです。
米国では、手軽にできる投資アプリで使用者が大きな損失を出して問題になっています。投資は自己責任であることを十分理解して、責任が取れる範囲で行う必要があります。退職金をすべてつぎ込んで全額を失ったなど、取り返しのつかないような投資をしないようにしましょう。
3.家計を見直して節約する
収入を増やして、資産運用をして資産を増やすこと以外に、生活費を節約することが収入の急減へのベーシックな対応策です。
節約するためには、まずは、家計簿をつけることが基本です。何に使ったかが分からないのは、制御不能です。
しかし、厳密につけようとする長続きをしないこともあるので、大まかな計算でも良いと思います。どんなことに使っているのかをはっきりさせましょう。家計簿を気軽につけられるアプリもありますので、そういったものを活用する方法もあります。
家計簿をつけたら、出費に優先順位をつけます。例えば、コンビニで買い食いをしていないか、高価なものを衝動買いしていないか、など不要な出費を減らしましょう。
こまめに電気を消したり、洗い物の水を少なくしたり、スーパーのチラシを見て、少しでも安いものを購入するなど、小さな積み重ねも必要かもしれませんが、こういったことを続けていると、ストレスがたまってしまうかもしれません。
それよりも、居住費や生命保険、自動車保険、携帯電話料金などの固定費を見直しするほうが、効果的・効率的ですので、ぜひ取り組んでみましょう。
4.スキルアップをする
サラリーマンの給与アップの王道は、昇進・昇格をして給料を増やすことです。つまり、会社の業務の質を向上させ、評価を高めるといった取り組みが必要です。
また、新型コロナウイルスの感染防止対策として、在宅勤務が増え、通勤時間が活用できます。その時間を有効活用して資格を取得するための勉強をしたり、スキルアップするために研修や講座などに参加するにも良いでしょう。
ZOOMなどの研修・講座も増えてきたので、質の高いものを家にいながら受講できます。ぜひ、自分自身のスキルを高めることに取り組んでみてください。
中高年の方は、新型コロナによって生まれた環境を逆手に、定年退職後のことも想定し、将来の収入アップを見込んで、資格を取得する、人脈を広げることをやってみても良いかと思います。
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー