更新日: 2020.07.12 家計の見直し
新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり生活で支出は増加。何かいい節約術はないの?
自宅にいるにもかかわらず、なぜ生活費が増えてしまうのでしょうか?その理由とそれに対する節約術をご紹介します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
多くの家庭で生活費の支出が増えている
LINE Pay株式会社が実施したアンケート(※)によれば、新型コロナウイルス感染症の影響によって支出が増加したと回答した方は、全体で4割近くにのぼりました。特に専業主婦(夫)では、6割近くの方が支出の増加を実感しているという驚異的な結果となりました。
なぜ自宅にいるのに生活費が増えるの?
生活費が増えた理由について、一言でいうならば「これまでと生活が大きく変わったから」です。学校の休校や勤務のテレワーク化に加え、休日も家で過ごすことが増えました。これまで当たり前のように外出していた生活様式から、巣ごもりへと変化していったためです。
LINE Payのアンケートによると、特に食費や光熱費、日用品の伸び率が著しく、食費はデリバリーやテイクアウトの利用が増えたこともあり、支出が増加したとの回答が70%を超えています。
外出自粛や休校、テレワークの実施などで普段外の世界に求めていた楽しみが消失してしまい、その分が食に向いたり、家にいる時間が長くなることで電気の利用や日用品の消費量が増えたりしたため、生活費が増えたといえそうです。
巣ごもりで増える支出にはどう対応するべき?
巣ごもり生活によって支出が増えているのであれば、まずは支出を見直し、節約を心がけていくべきです。特に家にいる時間が増えたのであれば、食費と水道光熱費などを中心に節約していくことが効率的です。
節約術(1)生活リズムを整える
まずは生活リズムを整え、間食を含む食事の時間を一定にするところから始めてみてください。食事の時間を一定にすることで、食べ過ぎてしまうことや間食の回数を減らせる効果が期待できます。
また、夜型の生活を昼型に戻すだけでも、電気の使用量が減り、光熱費の節約につながるうえ、深夜や明け方に小腹がすいて間食に手を出すこともなくなります。
節約術(2)自炊中心の生活に切り替える
食費は、食事に宅配サービスや飲食店のテイクアウトを利用することが多いのであれば、自炊に切り替えると節約できます。特に宅配サービスでは、商品価格に加えて宅配料金が上乗せされることも多く、1食当たりの値段が普段よりも高くなりがちです。
いきなり3食すべてを自炊に切り替えようとすると負担が大きくなるため、最初は1食ずつ自炊を始めていき、慣れてきたら徐々に自炊の頻度を増やしていくと、無理なく続けていくことができます。
節約術(3)余計な買い物は控えるようにする
意外な盲点ですが、インターネットをよく利用される方は、通販やフリマアプリの利用にも注意してください。
自宅にいる時間が増えたことで、インターネットやスマートフォンを利用する時間も増え、ついつい広告に表示される商品が気になってしまったり、フリマアプリを立ち上げて目に入った商品を購入してしまったりする方が少なくないようです。
例えば、通販やフリマアプリで使える金額は月にいくらまでと決めておき、それ以上は使わないようにしておきましょう。
生活様式が変わった今こそ支出の見直しを
自宅で過ごす時間が増え、生活様式が変化した今こそ、毎月の支出を見直してみてください。巣ごもり生活で食費や水道光熱費など普段よりも増加した支出のあった一方、外出が少なくなって支出の減った項目もあるはずです。
生活様式が変わったことをマイナスと捉えず、お金について見直すいい機会だと前向きに考えることができれば、その経験は将来にわたって長くいきていくことでしょう。
出典 ※LINE pay株式会社プレスリリース「LINE家計簿、新型コロナウィルスの影響による家計の支出の影響について調査を実施」(PR TIMES、2020年5月1日)
執筆者:柘植輝
行政書士