更新日: 2020.07.03 家計の見直し
続・家計の見直し。日々の節約を考える
執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。
記録すること(レコーディング)で自分を知る
「家計のスリム化をしたい」という相談者のほとんどは、家計簿をつけていません。お給料が入ったらまず毎月定額の貯金をする、いわゆる「先取貯金」が有効ということは知っていても、「実際いくら貯金できるかが分からないので実践できない」という話も聞きます。
まず始めに、自分のお金の使い方を知ることが大切です。使い方は人それぞれ違います。誰しも「ココだけは譲れない」というこだわりがあると思います。衣食住どれを重視するか、着るものはファストファッションで良いけれど、クルマだけはこだわりたい等々。
これは日常的な買い物にも通じます。ご相談者には、自分を知るために、1カ月間、家計簿をつけてもらっています。日頃の無駄遣いを洗い出す方法としては、これが王道だと思います。
その効果は2つあります。1つ目は自分のお金の使い方が分かることです。日常的な買い物、例えばスーパーで買い物をする時は、必要なモノ以外に「ついでに買う」モノが多く存在します。お菓子やアルコール類は、その典型ではないでしょうか。
これらすべてが無駄とは言いませんが、全体に占める割合が多くなると見直しが必要です。記録しなければ、いくら買ったかは可視化できません。
そして2つ目は使途不明金をなくすことです。レコーディングダイエットと同じ仕組みと考えれば、分かりやすいかもしれません。食べたモノをすべて記録することで、「ちょこちょこつまみ食い」した事実も判明します。
また続けていることによって、「おせんべい1枚を食べたことを記録するのは邪魔くさいな」→「食べるのを止めておこう」という抑止効果もあります。
お財布の1万円、お昼を食べて映画を見た後の「ちょこちょこ支出」が使途不明、ということはありませんか。この「ちょこちょこ支出」は無駄遣いであることが多いのです。
以上2つの無駄遣いを減らすことができれば、家計はスリム化できます。百円ショップやコンビニで「思わず買い込んでしまった」、という失敗もなくなるのではないでしょうか。
予算が見えたらどうする?
無駄遣いの洗い出しができたら、いよいよ実践です。いくら支出を削減できるか? は頑張りに掛かっています。無理をし過ぎると続きません。早々に「もう無理!」となっては、これまでのレコーディングの努力が報われません。少しだけ余裕のある金額で今月使える予算を設定します。
これを5つの袋に分けます。4週間分プラス1と考えてください。プラス1は予備費としても、お米など頻度の少ないものの購入に充てるのも良いと思います。いろいろな方法はありますが、1週間単位で管理するのが一番取り組みやすいと実感しています。
買い物の頻度を減らすことが「新しい生活様式」に求められています。在宅ワークも日数を減らして続きそうです。今までとはライフスタイルが変化しています。
「外食をはじめ、旅行やレジャーを我慢しているから」という理由で、アルコールやお菓子の量が増えていませんか。ダラダラと増やしたままの生活を続けていると、健康にも良くありません。このあたりも踏まえてスリム化が必要になりそうです。
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士