更新日: 2024.10.07 家計の見直し
家計簿を挫折した私が長く続けられる理由を紹介!
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
家計簿がもたらすメリット
家計簿をつけることにはたくさんのメリットがあります。そのなかでも特に大きなメリットを3つご紹介します。
(1)正確な収支が明確になる
家計簿をつけることの最大のメリットは、収支が明確になることです。いつ、どこから、どれだけの収入が生じているのか。いつ、どこへ、どれだけの支出が発生しているのか。それらを明確にすることができるのです。家計簿をつけることで、無駄な支出の存在に気づけるはずです。
(2)家庭内での話し合いに役立つ
家庭内で、お金について意見の分かれることは珍しくありません。生活費はもちろん、お小遣いや車の買い替えなど、節約できる箇所やお金をかける箇所について、常に家庭内で意見が一致するとは限りません。
そこで、家計簿をつけることで「生活費が家計を圧迫しているから、少し節約していきましょう」などといった話し合いをスムーズに進めることができるのです。
(3)お金に対する意識が高まる
家計の収支状況は身近であるようで遠いものです。よほど無理な消費をしない限り、多少ぜいたくをしても生活自体は成り立つことも少なくありません。
しかし、それでは将来を見据えての財産形成はいつまで経ってもできません。家計簿をつけることで、お金に対する意識が高まり、無理なく堅実に、将来を見据えた財産形成をできるようになります。
家計簿を続けるためのコツ
家計簿は続けることが重要です。家計簿をつけることは面倒に感じられるかもしれませんが、いくつかのコツを意識することで無理なく続けられるようになります。
コツ1 ある程度こまめにつける
毎日必ず家計簿を記入する必要はありませんが、ある程度こまめに家計簿を記入するようにしましょう。
月に1回、1ヶ月分まとめてつけるような方法をとってしまうと、レシートやメモの量が多く、作業が大変になって続けられなくなってしまいます。少なくとも1週間に1回は記入する癖をつけたいところです。
コツ2 目標を決める
家計簿をつけるのなら、ぜひ目標を設定してみてください。例えば「マイホームの頭金のために毎月3万円は貯金する」といったように、目標を立てると目的意識をもって家計簿を続けることができます。
コツ3 詳細に書き過ぎない
家計簿をあまりに正確に、細かくつけ過ぎると、面倒に感じて続けられなくなる恐れがあります。家計簿は続けることが大切です。あまり細かく書き過ぎず、「日用品 1000円」といったようにして、無理なく続けるようにしましょう。
家計簿アプリ VS 昔ながらの家計簿
最近では家計簿をつけられるアプリも登場しています。最新の家計簿アプリと昔ながらのノートの家計簿、それぞれ特徴を簡単に比較して説明します。
(1)家計簿アプリ
家計簿のアプリはスマートフォンで手軽に、かつ、修正も簡単に行える点がメリットです。一方、デメリットとしては、スマートフォンの扱いに慣れていないと不便に感じる点などがあります。
(2)昔ながらの家計簿
昔ながらの家計簿は、自身にとってやりやすいノートや書き方で比較的自由に続けられるのがメリットです。また、スマートフォンに不慣れな方でも家計簿をつけることができます。
しかし、集計が面倒であったり、計算間違えが発生したりする可能性があるというデメリットがあります。
まとめ
家計簿をつけることで簡単に家計の収支を把握することができます。家計簿は継続することが大切です。あまり難しく考えず、自分にとって無理なく続けられる方法で家計簿を始めてみてください。
[出典]※1 Zaim「家計がわかる、暮らしが変わる」
執筆者:柘植輝
行政書士