更新日: 2020.01.30 家計の見直し

2020年の貯蓄目標どうする? 一年間の家計簿をチェックして、無駄な支出をなくそう!

執筆者 : 藤井亜也

2020年の貯蓄目標どうする? 一年間の家計簿をチェックして、無駄な支出をなくそう!
2019年から2020年へ。ついに東京オリンピックが開催される2020年になりました。
 
消費税も10%になりました。これからの物価上昇や増税に耐えられる力強い家計をつくるには、どうしたらよいのでしょうか。まずは1年間の家計簿をチェックし、無駄な支出をなくして新たな貯蓄目標をたてていきましょう!
 
藤井亜也

執筆者:藤井亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。

<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)

<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定

家計簿の見直し

勉強と同じように「復習」が大切です。2019年の家計簿をまずは見直してみましょう。1年間つけていなくても、数ヶ月分でもかまいません。どのようなことに、いくら支払っていたのか、支出項目ごとにチェックをしていきます。
 
その際、以下のように固定費と流動費に分けておくとよいでしょう。
 
<固定費>
居住費:家賃、住宅ローン、その他の借入金返済、管理費等
光熱費:電気、ガス、水道
税金・保険料:住民税、年金、保険料等
通信費:ネット回線代、携帯電話、固定電話等
交通費:定期代等
定期購入:新聞代、雑誌、定期購入している食品等
 
<流動費>
食費:食費、外食費
交際費・交遊費:趣味や旅行などの費用、冠婚葬祭費等
その他:化粧品や洋服などの購入費等
 
支出の確認ができたところで、1年間に貯蓄できた金額も確認します。いかがでしょうか? どのくらい貯蓄できていましたか?貯蓄の目安にはさまざまな指標があるのですが、分かりやすい年収からの割合で今回は見ていきましょう。
 
<年収と貯蓄の目安>
貯蓄初心者:年収の10%
貯蓄中級者:年収の20%
貯蓄上級者:年収の30%
 
年収が400万円の場合、貯蓄初心者でしたら約3万3000円/月、貯蓄中級者は約6万6000円/月、貯蓄上級者は10万円/月が目安です。
 
支出の中で金額が高いのは居住費となることが多いです。そのため、一人暮らしで家賃がある場合は年収の10~20%を貯蓄の目安に、ご実家で暮らしていて家賃がない場合は20~30%を目安にしてもよいでしょう。
※住宅ローンや教育費の有無などにより、上記の目安から大きく変わる場合もあります。
 
2019年の貯蓄はどのくらいでしたか? 上記の目安や、ご自身がたてた目標に届かなかった場合は、今後の支出も見直していく必要があります。
 

支出の見直しと対策

収入(給料)が変わらない場合、貯蓄を増やすには支出を減らす必要があります。一つひとつの支出項目で節約できる項目はないか、定期購入しているもので不必要なものはないか(もしくは頻度を減らすなど)、ボーナスは旅行や買い物等で使い切ってないかなど、改めて見直しをしてください。
 
見直してみると例えば、月々5000円は貯蓄にまわせた、ボーナスのたびに10万円ずつ貯蓄にまわせたなど、改善できたものが見えてきます。2020年の貯蓄目標をたてる際に、この気づいた点を忘れないよう家計簿やメモ等に残して、いつでも見えるようにしておいてください。
 

2020年の貯蓄目標をたてる!

「今年は健康第一!」「スポーツジムに週2回通う!」など、1年の目標をたてることはとても重要です。貯蓄目標は、月々いくら、ボーナス時にいくら、と分かりやすく設定していきましょう。
 
<例>
2020年の貯蓄目安
年収400万円の10%=40万円
月々:2万円×12ヶ月=24万円
ボーナス時:8万円×2回=16万円
 

1年の途中で振り返り

年初にたてた目標に対する意識や気持ちは、もしかしたら春ごろには忘れてしまうかもしれません。いずれの目標にも共通するのですが、目標どおりに進んでいるのかを途中で振り返る必要があるのです。
 
半年に一度ですと改善することが大変になることが多いため、おすすめは年3回の振り返りです。
 
例えば、4月、8月、12月を振り返りの時期にします。3ヶ月分を振り返ることができるので、目標どおりに貯蓄ができていない場合は、振り返りの月で調整することも可能です(4月は月初に1~3月の収支結果を確認し、過不足がある場合は4月の家計で調整を行います)。
 
<貯蓄のチェック>
1~3月分 → 4月
5~7月分 → 8月
9~11月分 → 12月
 
勉強も貯蓄も、復習や振り返りが大切ということですね。復習や振り返りの機会を増やすことでセルフチェックができるので、ぜひ、トライしてみてください。
 
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長


 

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