更新日: 2024.10.07 家計の見直し

貯蓄が上手な世帯はやっている? 家計簿の正しいつけ方

貯蓄が上手な世帯はやっている? 家計簿の正しいつけ方
浪費家ではなく、無駄遣いをしているつもりはないのに、家計は火の車という方もいらっしゃるでしょう。黒字か赤字かわからない、貯蓄が増えない(または減っている)のが悩みなら、家計簿の正しいつけ方をマスターして、今日から貯金体質になりましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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家計簿をつける前に目的を決める

10月からの消費増税を受けて、ますます出費が気になる今日この頃。家計を把握せずに生活するのは不安が増しますよね。ましてや、年金が足りないという情報を目にすると、「貯蓄しなくては」という焦りも加わります。
 
こんなとき、家計を把握すると漠然とした不安や焦りから解放され、将来のために意欲的に貯金できる体質になります。暮らしが生き生きと明るいものになるかもしれませんよ。
 

まずは項目を決めて分けてみよう

毎月、何にいくら使っているのかわからないし、家計簿のつけ方がわからない。めんどうなことは苦手なので、家計簿をつけること自体が続かない。などなど、いままで家計簿にチャレンジしたものの、うまくいかなかった方、まだつけたことのない方は、まず毎月必ず支払っているお金の把握から始めましょう。
 
どうやって把握するのか。生活費を銀行口座から引き落としたり、クレジットカードやデビットカードで支払ったりしているのであれば、まずは、1ヶ月前から今日までの、通帳の記録をノートに書き出してみましょう。
 
□家賃(住宅ローン)
□インフラ ガス・水道・電気
□駐車場・ガソリン
□ネットまわり 電話・インターネット回線(プロバイダー)・サブスクリプション(Amazon Prime、Spotify、WOWOW、online購読料など)・スマホ
□習い事
 
では次に、毎月払っているものの、そのつどの状況で、額に変動があるお金をざっくり把握します。
□食費 (スーパーや生協)
□生活用品(ドラッグストア・ネットショッピング・靴、服、化粧品など)
□交際費&外食費
 
食費など月によって額が異なるものの把握は難しいですよね。おすすめは、1ヶ月間だけ、クレジットカードやデビットカードで支払うこと。こうすれば請求書と通帳で把握できます。
 
現金派は、封筒に現金を入れておき、必ずそこから支払い、ひと月後、残金を確認する方法で把握してみてください。
 

手書き家計簿を作成する際の注意点

1円単位まできっちり正確に書いていく、という家計簿のつけ方は、続かなくなる可能性が高いです。まずは、ざっくり把握できればよいので、100円単位までの大まかな額で家計簿をつけてみましょう。
 
また、車検、帰省費用、保険料、投資費用(積み立てタイプの保険や投資であっても現金が一度出るので記入します)、税金など、年間でみた項目も書き出しておきましょう。
 
貯蓄額や積み立てている額、そして将来、現金となって戻ってくる額、つまり資産と住宅ローンや車のローンなど借入額もざっくり書いておきましょう。
 
家族の状況等が変わったら、またざっくりでよいので、1ヶ月間の収支を把握できる家計簿をつけてみましょう。家計を把握できるようになると、支出に使える額がわかって、その中でやりくりすれば、基本的に赤字は回避できます。
 
黒字化したら、今度は貯蓄になるべくまわすようにします。このサイクルができあがれば、貯められる体質になっている自分に気づくはずです。
 

家計簿の記入例

実際の家計簿をみてみましょう。
 

手書きがめんどうならアプリを有効活用

最近は、通帳から抽出して家計簿を作ってくれるものや、レシートをカメラで撮るだけで家計簿を記録してくれるもの、カードや通帳と連動して家計把握ができるものなど、さまざまな家計簿アプリがあります。
 
ただ、お金の出し入れを把握するアプリは、銀行口座情報やクレジットカード情報などを登録しておく必要があるものがほとんどです。レシート情報を提供するということは、どこで何を買っているかという生活地域やプライベートの情報提供でもあります。
 
したがって、情報が漏えいするかもしれないという危険が潜む点には注意が必要です。
 

まとめ

ざっくり家計簿をつけることができるようになれば、大まかな家計の流れがみてきます。たまには毎月かかる定額の出費にテコ入れして貯蓄にまわすというチャレンジをしてもいいですが、あまり無理に節約すると生活が息苦しくなるかもしれません。
 
それよりも、食費など毎月の出費が一定でないものを節約したほうが、毎年でみると大きな節約になる、というところに着目しましょう。食品や生活用品の購入時などにサイフのひもを締めるだけで、貯めることができます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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