更新日: 2024.10.07 ライフプラン
子どもの教育費はいくら必要? 進学プラン別の目標額
Text:尾上好美(おうえ よしみ)
アルファプランナーズ代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(R)認定者
2級キャリア・コンサルティング技能士
大学卒業後、IT関連企業で、技術支援、マーケティング職等の業務に約12年間従事した後、子育てを経て、CFP®として独立。現在、ファイナンシャルプランナーとキャリアコンサルタントを兼業し、仕事(キャリア)と資産運用に関する相談業務、講師、執筆を行っている。住宅相談、教育資金に関する相談、リタイアメントプラン、相続など、子育て世代から中高年世代からの個人相談に数多く対応。「後悔のない選択ができた」と感じてもらえるような支援やサービスの提供を志している。
公立と私立の学費(幼稚園~高校)の差は3倍以上!
文部科学省の「平成26年度子どもの学習費調査」によると、公立・私立を問わず、小学校から高校の過程でかかる学習費は微増傾向にあります。
子どもの進学は、本人の希望や資質によって影響を受けるものですが、だいたいの総額の目安を知り、少し余裕を持って目標金額を決めておきましょう。
目標金額を高めに設定して準備しておけば、実際にかかる費用が予算より抑えられた場合には、その分を他の資金にまわせます。
幼稚園から高等学校までのすべて(15年間)、私立の学校に進学した場合、必要な教育費は約1,771万円です。それは、すべて公立の学校に進学した場合(約527万円)の3.36倍にもなります。
私立大学では、学部による学費の差が顕著
私立大学に進んだ場合には、学部による必要教育費の差も見逃せません。
このように、私立と公立の学費の差は大きく、想定を超えた差額が発生することは避けられません。さらに、受験のための経費も必要になってきます。
中学、高校、大学受験の準備のために、学校以外に塾に通うための費用を想定しておいたほうがいいでしょう。公立私立に関わらす、中学校、高校。大学等への進学が近づくにつれて学校外教育費(塾や予備校等への支出)がかかる傾向があります。特に、公立中学校に進学した場合には、高校受験に備える中学3年時に、私立小学校に進学した場合には、中学受験に備える小学校6年時に集中します。
このように想定していなかった資金の差額が発生し、準備していた教育費が足らなくなってしまった時には、教育ローンや奨学金などの利用を検討してみてください。
執筆者:尾上好美(おうえ よしみ)
アルファプランナーズ代表
関連記事
■子ども名義の口座で貯めたお金。贈与税がかかるって本当?
■パート収入を103万円-130万円-150万円と増やす「デメリット」を意外に知らない人は多い。
■【相談実例】夫婦二人で奨学金の返済・・家計が回りません 奨学金との付き合い方