更新日: 2019.07.19 その他家計

【日本のお父さんは辛い】サラリーマンのお小遣い事情を覗いてみたら悲惨だった

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【日本のお父さんは辛い】サラリーマンのお小遣い事情を覗いてみたら悲惨だった
お待ちかねのバーゲンの季節です。この機会にあれこれ買い物したくなってしまいますね。バーゲンといえども、お小遣いの中でやりくりしないといけないので、じっくり考えて買いたいものです。ところで、世の中のサラリーマンのお小遣いはいったいどのくらいなのでしょう。
 
新生銀行は、20代から50代の有職者の男女約2700名を対象にした「2019年サラリーマンのお小遣い調査」を実施し、その結果を取りまとめました。※
 
それでは結果をみてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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男性会社員のお小遣いは約3.7万円。既婚か、共働きか、子どもの有無でお小遣いは増減

男性会社員の毎月の平均お小遣い額は、前年の3万9836円から3089円減少の3万6747円となり、1979年の調査開始以来、過去2番目に低い金額になりました。
 
そのうち未婚の人のお小遣いは4万3608円で、平均より約7000円高いことがわかりました。やはり、独身は自由になるお金が多いようです。
 
既婚者はというと、子どもなしのうち共働きの場合は3万7597円と平均より高いですが、配偶者が主婦・無職の場合は2万5022円と、共働きと比べて1万円以上も低いことがわかりました。子どもがいない既婚者というと若い人が多いので、収入が低いことが原因かもしれません。
 
既婚・子どもありでは、共働きの場合は3万0813円で、配偶者が主婦・無職の場合は3万2469円と、子どもなしと逆の結果となりました。子どもありで配偶者が専業主婦の場合は、男性の給料が高い場合が多いので、このような結果になるのではないかと推察されます。
 
子どもの年齢でみてみると、未就学児がいる世帯ではお小遣いは3万円以下でした。年齢が若いため収入が低いことや、小さい子どもは手がかかるため、配偶者が働いていない場合が多いためでしょう。子どもの年齢が上がるにつれ、親の年齢も上がり、収入増に比例しお小遣いの金額も上がっていきます。
 
しかし、中高生と大学生がいる世帯で再び減り、3万円を切ります。大学の学費は年間50万~100万円、医学部だとそれ以上かかってきますので、家計が厳しくなるのでしょう。このように、お小遣いの変化から、子育て・教育費の家計への負担が読み取れる結果となりました。
 
女性会社員のお小遣い額は、前年の3万4854円から1585円減少し、3万3269円となりました。年代別に見ると、20代は4万円を超えているものの、40代と50代で2万円台後半まで大きく減少している点が特徴的です。30代以降は子育てや家事に忙しく、自分のことに構う余裕がないのでしょうね。
 

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お小遣いは1年で変化なしが8割。アップした理由に副業がランクイン

この一年の間に、お小遣いがどのように変化したのか尋ねると、男性会社員、女性会社員ともに、8割以上が「変化なし」という結果でした。若い人ほど「アップした」の割合が高まり、20代では男女とも約13%でした。
 
お小遣いがアップした人は個人年収、世帯年収とも高く、ダウンした人と比べると、特に世帯年収で男性221万円、女性112万円の差があることがわかりました。
 
一方、「ダウンした」の割合は、年齢が上がるにつれ高くなり、特に50代女性では16.7%となっています。その人たちの年収は全体より低い結果となっており、給料の全額を家庭に入れる人が多いようです。
 
男性会社員におけるお小遣いがアップした理由は、「給料が上がったから」が64.8%で最も高く、「副業をはじめたから」15.2%、「配偶者が働くようになったから」13.3%が続く結果となりました。
 
女性会社員では上位2つは変わらず、3番手に「生活費にかかるお金が減ったから」13.6%、「ランチにお金をかけるようになったから、かかる金額が増えたから」13.6%が挙がります。
 
男女とも「副業を始めたから」が2位になっているのが注目されます。昨年度は政府主導で働き方改革を推進しましたが、その流れで副業を認める企業が増えてきたことが影響しているのではないかと思われます。
 
男性会社員におけるお小遣いがダウンした理由は、「給料が減ったから」が48.6%で最も高く、「生活費にかかるお金が増えたから」27.1%、「子供の教育費がかかるようになったから、増えたから」25.2%が続く結果となりました。
 
女性会社員の理由も、男性会社員と全く同じ理由でした。給料が減ったにもかかわらず、必要な支出は減らすことができないため、お小遣いを減らしたということですね。
 

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ランチはワンコイン。飲み会は減らせず、お小遣いの3分の1を占める

男性会社員の1日の平均昼食代は、前年の570円から15円減少の555円となりました。2017年以降緩やかな減少傾向がみられます。年代別では、50代以外で減少しています。女性会社員の1日の平均昼食代は前年の586円から5円減の581円となり、2017年以降大きな変化は見られません。
 
男女とも平均するとワンコインランチですが、女性の方が昼食にお金をかけていることがわかります。やはり昼食は息抜きの時間。
 
同僚とおしゃべりして楽しい昼食にして、ストレスを発散したいものです。お弁当で節約しても、たまにはお店でプチ贅沢と、メリハリをつけ、気分転換してもいいかもしれません。
 
男性会社員の1回の飲み代は5415円、1回の飲み代と1ヶ月の飲み回数から算出した1ヶ月の飲み代は前年比669円増加の1万3175円となりました。女性会社員の1回の飲み代は4288円、1ヶ月の飲み代は前年比365円減少の9493円となりました。
 
お小遣いが3万円台なので、飲み会の費用はお小遣いの約3分の1ということになります。お小遣いが少なくとも、飲みニケーションは仕事の息抜きやコミュニケーションには欠かせないのでしょう。
 
お小遣いが収入の増減や必要な出費にあわせて増減するのは仕方がないことです。節約するところは節約し、たまには自分へのご褒美としておいしいものを食べたりバーゲンで好きなものを買うなどして、楽しく過ごしていけるといいですね。
 
※株式会社新生銀行「2019年サラリーマンのお小遣い調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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