更新日: 2024.10.07 貯金

今年の夏のボーナスどう使う? 上手なボーナスの使い方

今年の夏のボーナスどう使う? 上手なボーナスの使い方
6月になり、そろそろ夏のボーナスをもらえる時期が近付いてきました。まとまったお金を受け取ることができるので、今から楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、ボーナスの金額のうち、どのくらいを自分の好きなことに使っていいのか、また、いくらくらい貯金するべきなのか、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、夏のボーナスの賢い使い方について、チェックしていきましょう。
 
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

夏のボーナスはどのくらい?

まずは、夏のボーナスの金額はどのくらいなのかを確認していきましょう。
 
日本経済団体連合会によると、大手企業の2017年の夏の賞与・一時金の妥結額は平均87万8172円でした。2018年の夏の賞与・一時金の妥結額は、平均95万3905円となっています。2017年から2018年にかけて、多くの業種でボーナスの金額は大幅に増加しました。
 
業種別に2018年夏のボーナス金額を見ていくと、「建設業」が最も高く平均161万7761円。「自動車」や「商業」なども、高い傾向が見られました。一方、「紙・パルプ業」は65万1760円(※2)で、「造船業」や「電力」なども低めの金額でした。
 
夏のボーナスが少なくても冬のボーナスが多いなど、ボーナスの金額は業種や企業によっても大きく異なります。
 

ここに注意! ボーナスの管理方法

次に、ボーナスの管理方法で、注意しておきたいポイントをチェックしていきます。具体的にボーナスの使い方が決まっていない場合、その金額の多くをそのまま貯金しているという方は多いのではないでしょうか。
 
ここで気をつけたいのが、「ボーナスの切り崩し」です。ボーナスを貯金用などの別口座に移さずに、毎日の生活に使う「生活費用の口座」にそのまま入れておくと、いつの間にか貯金を切り崩してしまい、具体的に何に使ったか分からずにボーナスを使い切ってしまうことがあります。
 
ボーナスは、まず生活費用の口座から貯金用の口座などに一括で移してしまうのがオススメです。知らず知らずのうちに「ボーナスの切り崩し」を行わないよう、しっかり管理しておきましょう。
 

上手なボーナスの使い方

最後に、私が考える賢いボーナスの使い方をご紹介します。
 
まずは、堅実に住宅ローンや車のローンなどの返済に充てることです。繰り上げ返済を行うことで、金利分の支払い金額を減らすことができます。特にボーナスの使い方が決まっていないご家庭の場合は、積極的にローンの返済を行い、少しでも早くお金を返すことを目指しましょう。
 
ローンなどがない方の場合は、資産運用にチャレンジするのもオススメです。毎月のお給与とは別にまとまった金額が手に入るボーナスは、運用資金に充てやすいですね。
 
運用初心者の方は、NISAと呼ばれる少額非課税制度や、iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用すると良いでしょう。ボーナスをきっかけに投資信託などの金融商品の勉強をしながら、将来の老後資金のために資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
 
ボーナスの金額は、仕事内容や、会社での年次などによって大きく異なります。その額が少ないとしても、毎月のお給与とは別にもらえるので家計にとっては大変重要な収入となりますね。
 
今回ご紹介した内容を参考にしながら、夏のボーナスを賢く管理し、上手に使ってみましょう。
 
出典:一般社団法人日本経済団体連合会「2018年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)」
 
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
 

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