「40度設定」でお風呂に入っていますが、湯温を1度下げたら「ガス代」はどのくらい節約できるのでしょうか?
配信日: 2025.06.17

この記事では、「40度設定」を「39度設定」に変更した場合のガス代節約効果について解説し、合わせてお風呂周りでできる節約の工夫も紹介します。

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湯温を1度下げるとガス代はどれくらい節約できる?
お風呂の湯温を1度下げた場合の節約効果は、一般的に1回の入浴で数円程度とされています。総務省の家計調査報告によると、二人以上の世帯ガス代は月平均で4745円でした。
ただし、実際の金額は使用する湯量やガスの種類、地域ごとの料金単価によって異なります。
この金額は一見するとわずかに思えるかもしれませんが、年間で考えると約1000円前後(場合によっては2000円程度まで)の節約につながる場合があります。家族全員が毎日お風呂に入るご家庭であれば、家族全体での節約額はさらに大きくなります。
たとえば、家族4人で1日1回ずつ入浴し、1回あたり6円節約できたと仮定すると、年間では以下のような計算になります。
6円 × 365日 × 4人 = 8760円
ただし、実際には家族全員が毎日入浴するとは限らず、節約額は家庭ごとに異なります。もちろん、実際の金額は使用する湯量やガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)、地域ごとの料金単価によって前後しますが、「たかが1度、されど1度」と言えるのです。
節約効果を高めるための他の工夫
湯温を下げるだけでなく、お風呂まわりには他にもガス代を節約できるポイントがあります。以下に代表的なものを紹介します。
・追い炊きの回数を減らす
都市ガス家庭では年間で約5000円以上の節約ができる場合があります。プロパンガスや家族人数が多い場合は、さらに大きな節約になることもあります。
・シャワーの使用時間を短縮する
シャワーは1分ごとに約12リットルの湯を使用するため、給湯のためにガスが使われます。1日1分シャワーを短縮するだけでも、年間で約1000~2000円以上のガス代削減が見込めます。
・高効率給湯器への交換を検討する
古い給湯器を使用している場合、省エネ性能の高い「エコジョーズ」などの高効率給湯器に交換することで、ガス使用量を10%以上カットできることがあります。初期投資は必要ですが、長期的には大きな節約になります。
快適さとのバランスが大切
ガス代の節約は大切ですが、無理をして快適さを損なってしまうのは本末転倒です。特に寒い季節や冷え性の人にとっては、湯温が1度違うだけでも体感温度に大きな影響があります。無理なく続けられる節約方法として、季節ごとに設定温度を見直すのもおすすめです。
たとえば、冬場は40度、夏場は38~39度など、季節に応じて適切な湯温を選ぶと良いでしょう。また、浴室を事前に温めておくことで、湯温を少し低く設定しても快適に入浴できます。
無理なくできる節約習慣から始めよう
お風呂の湯温を1度下げるだけでも、年間にすると意外と大きな金額を節約できます。さらに、追いだきを減らしたりシャワーの時間を短くしたりといった日常の工夫を加えることで、節約効果はさらに高まります。
一気にすべてを変える必要はありません。まずは自分や家族にとって無理のない範囲で取り組めることから始めてみましょう。小さな節約の積み重ねが、将来的には家計の大きな助けになるかもしれません。
出典
総務省 家計調査報告(家計収支編)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー