「10年以上使っていない銀行口座」に思わぬ残高が!?休眠口座をチェックしたら「得した気分」になりました
配信日: 2025.06.17

そんな長期間使っていない口座には、思わぬ残高が残っている可能性があります。そしてそれは、「休眠預金」として扱われることがあります。本記事では、休眠預金とは何か、どのように確認できるか、放置した場合の影響などをわかりやすく解説します。昔の自分が残した“お宝”を発見できるかもしれませんよ。

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休眠預金とは? 10年以上使っていない口座の行方
休眠預金とは、普通預金や定期預金などで、最後の入金や出金などの取引から10年以上経過した預金等のことをいいます。こうした預金等は「休眠預金」とされ、預金保険機構に移されます。
預金保険機構の「令和5年度中の休眠預金等移管金の納付の状況等について」によると、令和5年度には、約711万件が休眠預金等として移管され、その合計額は約1609億円とされています。
これらの資金は、指定活動団体「一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)」を通じて、公益的な活動(子ども・若者支援、生活困窮者支援、地域づくりなど)に活用されています。
休眠預金になるとどうなる?
休眠預金になると、次のような事態が起こる可能性があります。
・通帳やキャッシュカードが利用できなくなる
・ネットバンキングやアプリでの管理ができなくなる場合がある
また、銀行によっては数年間取引がない場合、口座維持手数料が発生することもあるため、注意が必要です。
一方で、休眠預金の存在に気づき、残高を確認することで「思わぬ臨時収入」となることもあります。というのも、休眠預金が預金保険機構に移管された後でも、元の銀行経由で本人確認など手続きをすれば、払い戻しを受けることができるからです。
特に引っ越しや転職を多く経験している方は、複数の口座を所持している可能性があるので、まずは思い出せる限り、口座を整理してみましょう。
休眠預金の確認方法と復活手続き
「自分にも休眠預金があるかも」と思ったら、まずは古い通帳やキャッシュカードを探してみましょう。手元に残っていれば、記載された銀行名・支店名をもとに、銀行の窓口や公式サイトで確認が可能です。一般的に確認や復活の手続きには、以下が必要です。
・通帳
・キャッシュカード
・運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類
・口座開設時に届け出た印鑑(届出印)
銀行の窓口で「口座確認」と申し出れば、現時点での口座の状態を調べてもらえます。口座が休眠扱いになっていても、手続きをすることで残高があれば引き出せます。また、口座の復活は、引き続き同じ口座を利用できる場合と、新たに口座開設が必要な場合があるので、詳細は銀行に確認しましょう。
なお、通帳やキャッシュカードがない場合も、口座番号がわかり本人確認等ができれば、手続きできるケースもあるので、まずは銀行に相談してみてください。
まとめ:休眠預金を見直して「得した気分」に
使わなくなった銀行口座を放置していると、預金が移管されたり、思わぬ手数料が発生したりと、デメリットもあります。しかし、その存在に気づき、確認することで、数千円から数万円の残高が見つかることもあり、ちょっとした“得した気分”が味わえます。
近年では、複数の銀行口座を一括管理できるアプリやサービスも登場しています。こうしたツールを活用して、資産の棚卸しをしてみるのも良いでしょう。昔の自分が残した“小さな財産”に出会えるかもしれない休眠預金。この機会に、ぜひ一度チェックしてみてください。
出典
預金保険機構 令和5年度中の休眠預金等移管金の納付の状況等について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー