夫が水分補給のたびに「お茶」ではなく「ノンアルコールビール」を飲んでいます。普通のお茶よりも高くつきますよね。

配信日: 2025.06.15

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夫が水分補給のたびに「お茶」ではなく「ノンアルコールビール」を飲んでいます。普通のお茶よりも高くつきますよね。
近年の物価高を背景に、日々の飲み物代ひとつとっても家計への影響を感じている方は多いのではないでしょうか。
 
今回は水分補給を目的に、ご主人がお茶ではなくノンアルコールビールを飲んでいて家計を節約したいというお悩みの声を基に、飲料の節約について解説していきます。
 
これを読めば、ノンアルコールビールをお茶に変更することで家計の節約になるのかが分かるでしょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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ノンアルコールビールとは?

ノンアルコールビールとは、アルコール分を0.00%に抑えたビールテイスト飲料です。ノンアルコールビールの定義は「ビールのような飲用シーン・満足感を想定してつくられたアルコールを含まない飲料」とされています。
 

なぜノンアルコールビールは開発されたか

ノンアルコールビールは、ここ数年で開発されて発売したイメージが強いかもしれません。
 
しかし、実は1920年代にはアメリカで、アルコール分が1%に満たない、法律的には“ノンアルコールビール”が販売されていたのです。この背景には、「アルコールに関する犯罪や中毒」防止という目的がありました。
 
1920年代にアメリカで開発されたノンアルビールは、犯罪や中毒多発によりアルコールドリンクが禁酒法で規制され、ビールの代替品の需要が高まったことがきっかけです。
 
日本で完全なノンアルコールビールが開発されたのは、2007年の道路交通法改正が大きく影響しています。道路交通法改正で酒気帯び運転が厳罰化された後も、「ドライバーに安心してビールを飲んでほしい」と、2009年にキリンビール株式会社が開発したのです。
 

ビールよりもノンアルコールビールの方が健康によい!?

やはりアルコールを含まないため、飲酒で気になる肝臓への負担が少なく済むといえるでしょう。健康面が気になるけれどビールを楽しみたい人は、比較的気兼ねなく飲めるでしょう。
 

ノンアルコールビールとお茶の価格、成分を比較

では、ノンアルコールビールは本当に値段が高いのか見ていきましょう。
 
まず、お茶と値段を比較します。続いて、ノンアルコールビールのメリットと、お茶のメリットを比較していきます。
 

ノンアルコールビールとお茶(緑茶)の価格一覧

表1と表2は6月12日時点のノンアルコールビール(350ml)とペットボトルのお茶(525mlもしくは600ml1本当たりの価格を比較したものです。
 
表1

ノンアルコールビールの商品名 1本当たりの価格(税込み)
キリン グリーンズフリー 124円
アサヒ ドライゼロ 135円
サントリー オールフリー 137円

※西友ネットスーパーの価格を基に筆者作成
 
表2

お茶の商品名 1本当たりの価格(税込み)
キリン 生茶 113円
伊藤園 お~いお茶 96円
サントリー 伊右衛門 89円

※西友ネットスーパーの価格を基に筆者作成
 
上記を比較するとノンアルコールビールよりお茶飲料の方が安価であることが分かります。
 

水分補給にはお茶がよい

お茶はカテキンやテアニンといった有効成分が含まれます。これらには脂肪の代謝を高めたり、心身をリラックスさせたりする効果が期待できます。
 
こういったことからも、ノンアルコールビールよりもお茶の方が水分補給に適しているといえそうです。
 

お茶の方が家計に優しい

値段の比較や成分から、お茶の方が家計的に優しく、かつ健康的な飲料であるといえるでしょう。
 
ノンアルコールビールは嗜好品として飲むものであり、1本当たり135円です。一方のお茶は多様な目的で飲むものであり、1本当たり90円~110円ほどと最大で約45円の差額があります。1ヶ月間、ノンアルコールビールをお茶に替えるだけで、45円×30日間=1350円程度の節約につながる可能性があります。
 
確かに、ノンアルコールビールにはアルコールが含まれていません。しかし、「どのような目的やシーンで飲むのか」を考察したときに「水分補給」を目的につくられていないことから、ノンアルコールビールはビールと同じく嗜好品として楽しむことが望ましいと考えられそうです。
 
家計のために一切ノンアルコールビールを購入しないというのではなく、バランスよく飲料を購入する中で、摂取してみてはいかがでしょうか。
 

出典

西友ネットスーパー
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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