お米が高すぎる! 節約のため「こんにゃく米」でかさましをしてるけど、栄養面は大丈夫?「メリット・デメリット」も比較

配信日: 2025.06.11

この記事は約 4 分で読めます。
お米が高すぎる! 節約のため「こんにゃく米」でかさましをしてるけど、栄養面は大丈夫?「メリット・デメリット」も比較
世間では「お米が高すぎる!」という声が続出しています。少し前までは5キロで2000程度だったお米も、銘柄や地域によっては5000円近くするケースもあり、スーパーの売り場ではお米を買おうか頭を悩ませている買い物客もたびたび見かけます。
 
物価が高騰しているのはお米だけではありませんが、毎日のように食卓にのぼる主食だからこそ、家計への影響は小さくないでしょう。
 
そこで、お米にかさましをすることで、お米の購入額を少しでも安く抑えたいと考える人もいるかもしれません。本記事では、お米のかさましとして注目されている「こんにゃく米」について、その味と栄養、また本当に節約になるのかについて解説していきます。
新川優香

こんにゃく米とは

こんにゃく米とは、本来板状に固めるこんにゃくを米粒のように加工した食品で、見た目も白くて米にそっくりに作られています。普通のこんにゃくのように水の入った袋詰めのものや、乾燥状態で販売されているものがありますが、どのこんにゃく米もそのまま白米と一緒に炊くだけのものが一般的です。
 

栄養価は? おいしいの?

こんにゃく米の最大の特徴は、カロリーの低さです。商品にもよりますが、こんにゃく100グラムあたりのカロリーは5~6キロカロリー前後であるのに比べ、白米は100グラムで約150キロカロリーであり、こんにゃくのほうが圧倒的に低カロリーです。また、糖質が少なく、食物繊維も豊富なので、ダイエット向きの食材といえるでしょう。
 
筆者も実際に食べてみたことはありますが、こんにゃく米の袋に記載してある、白米とこんにゃく米の割合通りに炊飯すれば、こんにゃくの食感や味はほとんど気になりませんでした。言われなければこんにゃく入りだと気づかない人もいるかもしれません。
 

メリット・デメリットは?

こんにゃく米でのかさましには、どのようなメリットがあるのでしょうか。一般に販売されているこんにゃく米は、下処理などが不要なものが多く、炊飯時に白米と一緒に炊くだけで完成です。
 
そのため調理の手間が少なく、手軽にかさましをすることができるでしょう。こんにゃく米はクセがなく、見た目や味にもほとんど影響がないため、食卓に上がっても違和感なく食べられる点もポイントです。
 
ただし、クセが少ないとは言っても、個人の好みであったり、商品によっては独特のにおいや食感が気になるものもあったりします。好みの商品を見つけるとか、慣れが必要なこともあるかもしれません。
 
また、こんにゃくは冷凍すると食感が変わってしまう食材で、こんにゃく米も例外ではありません。余ったご飯は冷凍保存するという人もいるかもしれませんが、こんにゃく米入りのご飯の冷凍はおすすめできないので、都度食べきるようにしましょう。
 

お米だけよりも節約になる?

こんにゃく米をかさましにつかうことは、本当に節約になるのでしょうか。
 
仮に5キロ5000円のお米を使っている場合、1合あたり(約150グラム)のコストは約150円です。
 
市販のこんにゃく米(180グラム・約150円)を、1合分の半量(約90グラム)加えて炊いたとすると、白米を半分に抑えられるため、白米のコストは約75円になります。ここに、こんにゃく米の半量の価格が加わるため、1合あたりは150円となり、一見「節約にならないのでは」と感じるかもしれません。
 
しかし、こんにゃく米は量に対して意外と食べ応えがあり、食物繊維の効果で満腹感が得やすいと言われています。食べる量自体を抑えることができれば、ご飯のおかわり回数が減り、お米の消費量そのものが減る可能性があります。
 
さらに、こんにゃく米を上手に使って炊飯量を調整できるようになると、お米の購入頻度が下がるため、長期的に見て節約効果が表れやすいといえるでしょう。
 
また、お米は安く手に入らなくても、ネットのセール等を利用してこんにゃく米を安く購入できれば、さらに節約効果が期待できます。
 

まとめ

お米の価格が上がり続ける今、家計を守る工夫として「こんにゃく米」を取り入れる人が増えています。お米の量を減らしながら満足感を得られるという点では、節約にも健康にも一石二鳥の存在といえるでしょう。
 
白米の味わいや栄養も楽しみながら、時には上手にこんにゃく米を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

  • line
  • hatebu
【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集