「普通自動車」から「軽自動車」に乗り換えると、2年間で「約6万5000円」法定費用が節約できるって本当ですか?
配信日: 2025.06.05
そこで今回は、税金面における普通自動車と軽自動車の違いを比較していきます。軽自動車への乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。

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目次
普通自動車と軽自動車では税負担がどれくらい違うのか?
普通自動車と軽自動車にはおもに次のような費用が維持費として挙げられます。
・自動車税、軽自動車税
・自動車重量税
・自賠責保険料
自動車税や軽自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有している人にかかる税金です。普通自動車は排気量によって税額が決まりますが、軽自動車は車種の種類ごとにほぼ一定額が設定されています。
普通自動車と軽自動車における税金と自賠責保険にかかる費用の比較を、次の条件を基に表1にまとめました。
【普通自動車】
・令和元年9月30日以前初回新規登録
・車両重量1トン超1.5トン以下の普通自動車(エコカー減税適用なし、13年未満)
【軽自動車】
・660シーシー以下
・エコカー減税適用なし、13年未満
表1
普通自動車 | 軽自動車 | 差額 | |
---|---|---|---|
自動車税(年額) | 3万4500円 | 1万800円 | 2万3700円 |
自動車重量税(2年) | 2万4600円 | 6600円 | 1万8000円 |
自賠責保険(2年) | 1万7650円 | 1万7540円 | 110円 |
合計(2年) | 11万1250円 | 4万5740円 | 6万5510円 |
※筆者作成
普通自動車から軽自動車に乗り換えると2年間で6万5510円の維持費をおさえられる可能性があります。
普通自動車から軽自動車へ乗り換える際に気を付けておきたいポイント
普通自動車から軽自動車への乗り換えを検討する際には、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。乗り換えのタイミングと、乗り換えに必要な初期費用について詳しく見ていきましょう。
乗り換えのタイミング
前章で見たように、自動車税や軽自動車税は毎年4月1日時点での所有者に対して課税されます。そのため、普通自動車から軽自動車へ乗り換える場合は、3月中に普通車を手放して軽自動車を購入するとよいでしょう。
3月中に普通自動車を手放して軽自動車を購入すれば、普通自動車よりも負担の軽い軽自動車税が課税されます。万一4月1日時点で普通自動車を所有していると、1年分の自動車税を一度支払わなければなりません。
年度途中で軽自動車に乗り換えても自動車税は基本的には還付されないようです。また、軽自動車税に月割り課税はないため、いつ購入しても課税額は一律で変わりません。
乗り換えた場合のデメリットは?
軽自動車は維持費が安い一方で、普通自動車からの乗り換えの際には初期費用として車両購入費や諸費用が必要です。
また、軽自動車はコンパクトなサイズで小回りが利くことがメリットですが、普通自動車よりも車内が狭くなるため大人数や長距離の移動には向いていないというデメリットも挙げられます。
普通自動車から軽自動車への乗り換えは、維持費や初期費用を始め、乗り換え後のライフスタイルまで考慮して検討する必要があるでしょう。
普通自動車から軽自動車への乗り換えで2年間で約6万5510円節約できる可能性がある
軽自動車は、普通自動車と比較して税金や保険といった維持費をおさえることができます。自動車税・軽自動車税、重量税、自賠責保険を合わせると、2年間で約6万5510円の節約も可能です。
任意保険料も軽自動車のほうが安くなる傾向にありますが、補償内容や年齢条件などにより変動するため、保険料シミュレーションでの確認が欠かせません。また、乗り換えの際には長期的な視点で費用対効果や使い勝手も含めた総合的な判断をすることが重要です。
維持費の見直しは、家計全体の節約につながる第1歩です。ご自身のライフスタイルや車の使い方に合った選択をすることで、無理なくお得なカーライフを実現できるでしょう。
出典
東京都 主税局 自動車税種別割
国土交通省 自動車重量税額について ♦フローチャート・税額表 【新車新規登録を受ける場合】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー