ママ友に「15kgの米を“麦3割混ぜ”にしたら、かなり節約になった」と言われた! 4人家族で「1日2食」白ご飯を食べるけど、本当に安くなるの? 節約効果をシミュレーション

配信日: 2025.06.05

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ママ友に「15kgの米を“麦3割混ぜ”にしたら、かなり節約になった」と言われた! 4人家族で「1日2食」白ご飯を食べるけど、本当に安くなるの? 節約効果をシミュレーション
ニュースでよく耳にするように、食卓に欠かせないお米の価格が高騰しています。毎日お米を食べる家庭にとっては、お米の値段は決して無視できないもの。特に、4人家族で1日2食ごはんを食べるなら、その影響は深刻です。
 
そんな中、ママ友から「米に麦を3割混ぜると食費が数千円安くなった」と聞くと、本当なのかと気になるのではないでしょうか。本記事では、米の高騰具合を振り返ったうえで、麦を3割混ぜることによる節約効果を計算します。
FINANCIAL FIELD編集部

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米の価格は上昇傾向

最近では5キログラムあたり4500円、1キログラムに換算すると900円という高値も珍しくなくなってきました。
 
総務省によると、東京都区部の米(コシヒカリ)5キログラムの小売価格は、2024年4月には2384円だったものの、その後上昇を続け、2025年4月には4770円にもなっています。
 

米に麦を3割混ぜるとどれくらい食費は安くなる?

高騰が続く米に対し、麦は同じ量でも米よりも安く購入できます。例えば、イオンのプライベートブランド・トップバリュの「国産大麦使用 押麦」は、2025年5月時点で800g・税込321円で販売されています。これを1キログラムあたりに換算すると約401円です。
 
米は5キログラムで4770円のため、1キログラムでは954円となります。同じ量の米と麦では、麦のほうがかなり安いといえるでしょう。
 
ここからは大人2人、子ども2人の4人家族が1日2食ごはんを食べた場合、米だけの場合と麦を3割混ぜた場合とで、どれくらい金額が異なるのかを計算します。
 
米を食べる量は子どもの年齢やそもそもの食べられる量などによってさまざまです。ここでは一般的な事例として、1食(1杯)あたりに必要な炊飯前の米の量は、大人は2人で150グラム、子どもは2人で100グラムとします。
 
この場合、家族4人では1食250グラムになり、1日2食を1ヶ月に換算すると15キログラムです。
 
【米のみの場合のコスト】
15キログラムのごはんを米のみでまかなった場合のコストは次の通りです。
 
・954円×15キログラム=1万4310円
 
【麦を3割混ぜた場合のコスト】
ごはんに麦を3割混ぜた場合、米は10.5キログラム、麦は4.5キログラムとなります。そのため、米と麦、そして合計のコストは次の通りです。
 
・米:954円×10.5キログラム=1万17円
・麦:401円×4.5キログラム=1805円
・米+麦=1万1822円

 
つまり、ごはんに麦を3割混ぜると、全て米の場合よりも2500円近くの節約となります。年間では3万円ほどになるため、決して小さな金額ではないでしょう。
 

無理なく麦ごはんを続けるには?

麦を混ぜる麦ごはんは節約になるとはいえ、家族が麦ごはんが好みではない場合、続けることは困難です。麦ごはんは白ごはんのみの場合とは食感が異なり、口に合わないこともあるかもしれません。
 
そのような場合、ごはんに混ぜる麦を減らしたり、麦ごはんと相性が良い料理、例えばカレー、丼ものなどを作ったりするのもおすすめです。麦ごはんは血圧・血糖値の抑制や便秘解消、ダイエットなどにも効果があると言われています。
 
食べ方を工夫したり、麦ごはんのメリットを伝えたりすることで、家族が受け入れやすくなることもあるでしょう。
 

まとめ

お米の価格が高騰する中、少しでも食費を抑えたい家庭にとって、麦ごはんは現実的で効果的な節約術の1つです。
 
初めは違和感があるかもしれませんが、慣れれば家族全員が満足できるメニューになるかもしれません。今後も家計を支えるために、まずは試しにこうした工夫を取り入れてみて家族の様子を見てみるのも良いでしょう。
 

出典

総務省 小売物価統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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