50代で貯蓄1000万円は多い?少ない?50代の平均貯蓄額を解説

配信日: 2025.06.06

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50代で貯蓄1000万円は多い?少ない?50代の平均貯蓄額を解説
日常生活はもちろん、今後のライフプランを考えるうえでも貯蓄額は重要な要素のひとつです。特に50代になれば老後生活が見えてくるため、貯蓄額に不安を感じている方も多いかもしれません。
 
本記事では、50代における貯蓄額について解説するとともに、貯蓄額を増やすための資産形成方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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50代の平均貯蓄額

金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査」の結果を参考に、世帯主の年齢が50代の単身世帯と二人以上世帯における貯蓄額の平均値と中央値を表1にまとめました。
 
表1

平均値 中央値
単身世帯 1391万円 80万円
二人以上世帯 1147万円 300万円

※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」を基に筆者作成
 
単身世帯と二人以上世帯で差は生まれているものの、どちらも平均貯蓄額は1000万円を超えています。
 
なお、世帯主の年齢が50代で平均貯蓄額が1000万円以上である世帯の割合は、二人以上世帯が29.7%、単身世帯が22.7%となっています。
 

50代の平均年収

貯蓄をするためには収入は必要不可欠なものです。国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を参考に、50代の平均年収を男女別で表2にまとめました。
 
表2

男性 女性 男女計
50~54歳 689万円 343万円 540万円
55~59歳 712万円 330万円 545万円
全体平均 569万円 316万円 460万円

※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
 
50代男女の平均年収は、各性別における全体の平均年収を超えています。しかし、50代前半から後半にかけて男性は平均年収が増加しているものの、女性は減少しています。また、男性と女性では平均年収に大きな差が生まれており、その差は倍以上です。
 

資産を形成する方法

資産形成の方法は、貯蓄と投資の2種類に大別されます。それぞれ具体的に解説します。
 

貯蓄

貯蓄の方法として代表的なものは、普通預金や定期預金です。金利が低く元本割れをしない点が特徴といえます。金利の低さから、お金を増やすことにはそれほど向いていない一方で、元本が保証されていることは大きなメリットです。
 
貯蓄は資産形成の第一歩ともいわれており、投資のための資金を捻出するためにも活用されます。
 

普通預金

普通預金は基本的に元本保証がされていることから安心感がありますが、金利が低いため収益性は期待できません。
 
お金を引き出しやすい流動性の高さが普通預金の特徴のひとつで、よく使用する生活費などは普通預金で管理するとよいでしょう。
 

定期預金

定期預金は普通預金と同じく、元本保証による安心感がある一方で、金利は低めに設定されています。一定期間お金を預けるため、普通預金ほどの流動性はありませんが、普通預金よりは金利が高めに設定されていることが一般的です。
 

投資

効率的に資産を増やすことを目的に、株式などの金融資産や不動産のような現物資産を購入することを投資といいます。貯蓄に比べると大きなリターンが期待できる一方で、投資は基本的に元本保証がありません。
 
そのため、投資をすることで資産が減る可能性もあります。投資は自己責任であることはもちろん、リスクがあることを理解して実践することが大切です。
 

株式投資

投資にはさまざまな種類がありますが、なかでも代表的なものは株式投資です。株式を購入することで、配当金や売却益を得ることを目的とします。また、株式を購入できる企業によっては、株主優待を提供していることもあります。
 
企業の業績や株式市場など、さまざまな要因で変動する株価を見定める必要があるため、知識や経験が必要です。株価の変動や売買の結果によっては投資元本を割る可能性もあることから、リスクがある資産形成方法といえます。
 

不動産投資

不動産投資も代表的な投資方法のひとつです。マンションなどの不動産を保有し、それによる家賃収入や売却益で資産形成を目指します。なお、不動産は購入する以外にも、相続などで手に入ることがあるかもしれません。
 
定期的な家賃収入や売却による大きな利益が期待できる一方で、物件のメンテナンスを含めた維持コストや売却額によっては損をする可能性もあります。ほかの投資と同様に、リスクがある資産形成方法のひとつです。
 

まとめ

金融広報中央委員会の調査によると、50代の平均貯蓄額は単身世帯で1391万円、中央値が80万円、二人以上世帯では1147万円、中央値が300万円です。
 
また、世帯主の年齢が50代で平均貯蓄額が1000万円以上である世帯の割合は、二人以上世帯が29.7%、単身世帯が22.7%となっているため、50代で貯蓄が1000万円の場合は多い方だと考えられます。
 
貯蓄額に不安を感じている場合は、今回紹介した資産形成の方法を参考に、投資などを検討してみるのもよいでしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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