今春から一人暮らしを始め、ずっとトイレの温度設定を「中」にしていました。節電のため「弱」にしたのですが、どのくらい節電できるのでしょうか?

配信日: 2025.06.04

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今春から一人暮らしを始め、ずっとトイレの温度設定を「中」にしていました。節電のため「弱」にしたのですが、どのくらい節電できるのでしょうか?
一人暮らしを始めたばかりの頃は、家賃や食費など何かとお金がかかるものです。そんな中、光熱費を少しでも節約できたらうれしいですよね。
 
今回は、温水洗浄便座の温度設定を「中」から「弱」に変えることで、どのくらい節電できるのかを解説します。さらに、他にもできるトイレの節電術についても紹介します。日々のちょっとした工夫が、節約につながるかもしれません。
FINANCIAL FIELD編集部

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一人暮らしで気になる! トイレの電気代ってどのくらい?

温水洗浄便座は、便座や洗浄水を温める機能があり、電力を使います。一人暮らしだとトイレの使用回数も少ないため「電気代はそこまで高くないのでは?」と思うかもしれませんが、実は待機中も通電しており、意外に電力を消費しています。
 
種類や機種によって電気代は異なりますが、経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024年版」によると、節電機能を使わない場合の年間消費電力量は119~224kWhとされています。
 
電気料金単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/kWhで電気代に換算すると年間3700~7000円程度となります。なお、最新の省エネ機種の場合は年間消費電力量が70kWh程度まで抑えられている製品もあります。
 

温度設定「中」から「弱」でどれくらい節電できる?

「省エネ性能カタログ2024年版」によると、便座の温度を「中」から「弱」に下げることで、年間約710円の節電になり、洗浄水の温度も「中」から「弱」に下げることで、年間約370円の節約になるとされています。
 
便座と洗浄水、両方の設定を見直せば、合計で年間1000円以上の節電が可能になる計算です。夏は温度設定をOFFにしたり、春や秋は便座の加温を「弱」にしたりなど、「季節に応じて設定を変える」というのは、無理なく節電するうえでとても効果的な方法です。
 

さらに節電したい人向け! トイレでできる工夫

温度設定を下げるだけでなく、トイレでできる節電方法は他にもあります。以下のような工夫を取り入れることで、さらなる電気代の節約につながります。
 

●便座のふたを閉める

ふたを開けたままにしておくと熱が逃げやすく、保温のために多くの電力を使います。「省エネ性能カタログ2024年版」によると、ふたを閉めるだけで、年間約940円の節約になるとされています。
 

●タイマー節電や自動節電モードを活用する

最近の温水便座には、人がいないときに自動で節電してくれる機能がついているものがあります。初期設定のままになっている場合も多いので、取扱説明書を確認して有効に使いましょう。
 

●長時間外出するときは主電源を切る

1日以上家を空けるときは、電源自体をオフにするのが効果的です。ただし、短時間の外出では、逆に電源を切る・入れる際に余分な電力がかかるため注意が必要です。
 

●古い便座を省エネタイプに買い替える

10年以上前の機種を使っている場合は、最新の省エネモデルにするだけで電気代が大きく変わることもあります。
 
また、パナソニック株式会社の「温水洗浄便座(ビューティ・トワレ) 比較表」によると、貯湯式から瞬間式に変えると年間2000円前後の電気代削減になるケースが多いです。
 
これらの方法をできる範囲で無理なく取り入れて、少しずつ節電効果を積み重ねていきましょう。
 

まとめ:小さな工夫の積み重ねが節電につながる

便座や洗浄水の温度設定を「中」から「弱」にするだけでも、年間で1000円以上の節電が期待できます。さらに便座のふたを閉める、タイマー機能を使う、不要なときは電源を切るなど、ちょっとした行動の積み重ねが光熱費の削減に大きく影響します。
 
一人暮らしでは、無駄な出費を少しでも抑えることが家計管理のポイントです。毎日の生活を少し工夫することで、快適さを保ちながら、無理のない節約生活が実現できます。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2024年版
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
パナソニック株式会社 温水洗浄便座(ビューティ・トワレ) 比較表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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