4人家族で1日3回「追い焚き」をします。かなり「ガス代」を無駄にかけている気がしますが、1ヶ月のガス代はいくらになりますか?

配信日: 2025.06.03

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4人家族で1日3回「追い焚き」をします。かなり「ガス代」を無駄にかけている気がしますが、1ヶ月のガス代はいくらになりますか?
ボタンを押すだけで適温までお湯の温度を上昇させてくれる「追い焚き」は、とても便利な機能です。いつでも温かいお湯につかれるため、ついつい使ってしまいますが、1日3回使うと1ヶ月のガス代はいくらになるのでしょうか。
 
今回は、1日3回追い焚きをしたときのガス代と、入浴時に意識したいガス代の節約方法、効率的な入浴習慣をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1日3回追い焚きすると1ヶ月で約3125円

ガス代は、上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス単価で計算します。なお今回は、追い焚きの条件を上昇温度10度(30度に冷めたお湯を40度に)、水量200リットル、熱効率80%、発熱量1万750キロカロリーとします。
 
関西電力によれば、4人家族以上のガス平均使用量は43立方メートルです。大阪ガスの料金表B(20立方メートルをこえ50立方メートルまで)から、ガス単価を144.52円として計算すると、1回の追い焚きにかかるガス代は約33円です。
 
1日3回追い焚きをすると、1日あたり約99円、1ヶ月(31日)で約3069円かかります。
 
ただし、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.5~1.8倍高くなるといわれています。これを踏まえると、プロパンガスを利用されている方は、1回の追い焚きにかかるガス代は50~60円程度になる可能性があるでしょう。1回55円として1日3回で計算すると165円、1ヶ月(31日)では5115円になります。
 

ガス代を節約する方法

ここからは、ガス代を節約する方法をご紹介します。実践できることから始めてみてください。
 

浴槽にフタをする

浴槽のお湯が冷めないように、こまめにフタすることを心がけましょう。
 
追い焚きは、上昇温度が高いほどガス代が高くなるため、お湯の温度をできるだけ下げないことが大切です。頭や身体を洗っている間など、入浴中もできるだけフタをすることで、お湯が冷めにくくなる可能性があります。
 

節水シャワーヘッドを使用する

シャワーヘッドを節水のものに変えることでも、ガス代の節約につながる可能性があります。製品ごとに性能は異なりますが、使用量を約半分にすることも可能とされているようです。価格は1000円台からと手頃なものも多く、種類も豊富なため、ぜひ検討してみてください。
 
同時に、こまめにシャワーを止めることも意識しましょう。水道代も一緒に節約できます。
 

頭や身体は湯船のお湯を使って洗い流す

浴槽のお湯を有効活用することで、ガス代の節約につながることもあります。シャワーの使用は控えめにして、頭や身体を流すときは浴槽のお湯を使いましょう。ただし、最初に入浴する人がお湯を使いすぎてしまわないように注意してください。
 

効率的な入浴習慣を紹介

追い焚き機能を1日3回から1回に減らすだけでも、節約につながることでしょう。追い焚き機能を使わないためには、効率的に入浴する必要があります。家族の意識を少し変えるだけで追い焚きの回数を減らせる可能性があります。
 

間をあけずに入浴する

入浴の間隔をあけると、その間にお湯の温度が下がってしまいます。前の人がお風呂から上がったら、すぐに次の人が入るように心がけましょう。
 
例え追い焚き機能を使う場合でも、上昇温度が10度の場合と5度の場合では、ガス代に影響を与えます。
 

身体が小さい人から入る

ためるお湯の量によっては、身体が大きい人が先に入ると、浴槽からお湯があふれでてしまう場合があります。いつもあふれさせている方は、浴槽にためるお湯の量を減らすか、身体が小さい人から入浴してもらうとよいでしょう。
 

浴室のドアはこまめに閉める

お湯は外気にふれると冷めやすくなります。浴室のドアを開けっぱなしにしていると、次第にお湯がぬるくなってしまいます。こまめにドアを閉めることで、お湯の温度を保ちやすくなる可能性があるでしょう。
 

入浴時は換気扇を使用しない

換気扇を使用すると、浴室の暖まった空気が外に逃げ、お湯の温度が下がりやすくなります。カビ対策でこまめに換気しているという場合でも、入浴時だけは切っておくようにするとガス代を抑えられ、節約につながる可能性があります。
 

追い焚きの回数を減らして、ガス代を節約しよう

便利な追い焚き機能ですが、今回の試算では1日3回使用すると1ヶ月で約3069円の負担になることが分かりました。年間では約3万6828円にもなるため、積み重なれば家計への影響も無視できません。今回ご紹介した節約方法や入浴習慣を参考にして、追い焚きを使用する頻度を1回でも減らすことを心がけましょう。
 

出典

関西電力株式会社 一般家庭のガスの平均使用量とガス料金に差が生まれる理由
大阪ガス株式会社 一般料金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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