子どもが「一人暮らしで自炊しない」と言っています。外食ばかりだと月の食費はどれくらいかかるのでしょうか?
配信日: 2025.06.01

一人暮らしは自由ですが、外食中心の生活が続くと食費が高くなり、健康面でも心配が増えます。この記事では、外食メインの食生活でどれくらい食費がかかるのか、自炊との費用差、そして健康や家計への影響まで丁寧に解説。さらに、親としてできるアドバイスもご紹介します。

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目次
外食ばかりだと月の食費はいくらかかる? 現実的な金額をチェック
一人暮らしの学生や社会人が、すべての食事を外食やコンビニに頼った場合、月の食費は6万〜9万円程度かかると言われています。朝・昼・晩を外食で済ませた場合の目安は以下のとおりです。
・朝食(コンビニ・カフェ)
約400円 × 30日 = 1万2000円
・昼食(定食・弁当)
約800円 × 30日 = 2万4000円
・夕食(ラーメン・チェーン店など)
約1000円 × 30日 = 3万円
合計 6万6000円/月
特別な外食(友人との外食や外飲み)が加わると、月8万〜9万円を超えることも珍しくありません。
自炊との違いはどのくらい? 一人暮らしの食費比較
では、自炊をした場合の食費を見てみましょう。自炊中心の食費の目安を見てみましょう。
・食材購入費
2万〜2万5000円
・調味料、消耗品
3000円程度
合計 2.3万〜2.8万円/月
もちろん、料理の頻度や買い物の工夫によって前後しますが、自炊することで月2万〜4万円程度の節約につながります。1年間続ければ、約40万円の差になる可能性もあります。
外食中心生活の落とし穴|健康と家計に潜むリスク
外食は手軽で便利ですが、長く続けると次のような問題が起こりやすくなります。
・支出が増えることで、他の生活費(家賃、通信費など)が圧迫される
・節約できないことで、貯金が難しくなる
・急な出費(病気や修理など)に備えられない
・野菜不足や栄養バランスの偏りによる体調不良
・塩分・脂肪の多いメニューの摂取で肥満や生活習慣病のリスク増
・自炊でしか得られない「料理スキル」「生活管理力」の欠如
株式会社ファミリーネットワークシステムズが行った「一人暮らしの食事に関する調査」によると、自炊をしない日は半数以上が外食や、スーパー・コンビニのお惣菜で済ませています。毎日を外食で済ませていると、金銭面・健康面ともにリスクが多くなっていきます。
食費も健康も守るには?親ができるサポートとアドバイス
親としては心配になるのは当然ですが、いきなり『自炊しなさい! 』と言っても逆効果になることも。以下のような形で、現実的なサポートと促しをしてみましょう。
・初期費用の負担(炊飯器、冷凍保存容器、調理器具セットなど)を手伝ってあげる
・『週に1〜2回だけでも自炊してみない?』とハードルを下げた提案をする
・レンチンで簡単に作れるレシピ本やYouTubeチャンネルを紹介する
・食材を送ってあげる(カット野菜、冷凍おかずなどもおすすめ)
本人が『自炊=面倒・難しい』と感じている場合は、“ラクして続ける方法”を示すのがポイントです。
自炊は「節約」だけでなく「自立」への第一歩
子どもが一人暮らしで「自炊はしない」と言っていると、親としては食費や健康の心配がつきません。実際、外食中心だと月6〜9万円ほどの出費になり、自炊に比べて大きな負担です。
また、外食ばかりの生活では栄養バランスが崩れ、体調を崩しやすくなることも。自炊をすることで、節約だけでなく、健康管理や生活力といった「自立力」も身につきます。
無理に自炊を押しつけるのではなく、「簡単で、お金も健康も守れる」という視点から、自炊の魅力を伝えてあげることが、親としてのやさしいサポートにつながります。
出典
株式会社ファミリーネットワークシステムズ「一人暮らしの食事に関する調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー