4人家族で食費が「月10万円」近くかかっています…物価高の影響もあり、特に野菜が高くて困っているのですが、うまく節約するコツはありますか？

昨今の物価高による影響で、食費の高さが悩みの種になっている方も多いのではないでしょうか。食費のなかでも、野菜の購入費用を抑えたいと考える方は少なくないでしょう。
 
そこで本記事では、野菜を安く購入する方法を解説します。

4人家族における食費の平均

総務省統計局が実施した家計調査によると、2024年における4人家族の食費の月平均額は9万6328円とされています。なお、10年前の2014年では7万7875円ですから、約2万円の上昇です。
 
食費の平均額が上昇している理由はさまざまですが、その一つは食品の価格高騰でしょう。同じ水準の食事をしていても、食品の価格が上がればより多くの食費がかかります。食品の価格が高騰している理由もいくつかありますが、原材料と輸送費の高騰のほか、人手不足による人件費の増大などが主な理由とされています。
 
食品の価格における今後の動向は読めませんが、高騰の流れが続く可能性は十分にあるでしょう。
 

野菜を安く購入する方法

食費のなかでも、野菜の購入費用が大きな影響を与えている家庭は少なくないでしょう。栄養のバランスを考慮し、健康的な食生活を送るためには野菜の摂取が必要不可欠です。そのため、野菜の購入を控える方法での食費の節約は控えたいものです。
 
ここからは、野菜を安く購入する方法を解説します。
 

見切り品を購入する

スーパーなどでは、野菜を含めた食品が見切り品として割引価格で販売されることがあります。見切り品には割引を示すシールが貼られることが一般的ですが、そのタイミングはお店によって異なります。
 
ただし、店舗単位では割引シールを貼る時間帯が決まっていることが多いです。時間帯をある程度把握しておけば、安くなった野菜を購入しやすくなるでしょう。
 
ただし、野菜の見切り品は変色や傷みがあり、鮮度も低いことが多い点には注意が必要です。また、賞味・消費期限が短いこともあるため、無駄なく使い切れるかよく考えてから購入しましょう。
 

訳あり野菜を購入する

訳あり野菜とは、野菜ごとに設定されている販売規格から外れた野菜のことです。規格外野菜ともいいますが、形や色、大きさ、傷などが理由で廃棄されることがほとんどです。味は訳あり野菜と通常の野菜で変わらないため、適切な処理や調理ができれば食べる分には問題ないでしょう。
 
訳あり野菜をスーパーで見かけることは少ないですが、直売所やネット通販などで販売されることがあります。基本的に通常の野菜よりも安く販売されているため、食費の節約につながるでしょう。また、訳あり野菜の購入はフードロスの削減にもなります。
 

旬の野菜を購入する

昨今では1年中食べられる野菜が多いですが、野菜にはそれぞれ旬の時期があります。旬の野菜はほかの時期に比べて味がいいことに加え、収穫量が増えることから販売価格が下がることも少なくありません。
 
そのため、旬の野菜を意識して購入すると食費の節約につながるでしょう。ただし、旬の野菜でも需要の増加や不作などの理由で価格が高騰することがあります。
 

農家から直接購入する

農家から野菜を直接購入できれば、仲卸や運送などでの仲介手数料が発生しないため、スーパーなどの一般的な販売店舗で購入するよりも費用を抑えられます。特定の直売所や道の駅などのほか、訳あり・規格外野菜、産直野菜を扱うサイトを利用することで農家から野菜を直接購入できます。
 

野菜の購入費用は工夫次第で節約可能

総務省統計局の調査によると、2024年における4人家族の食費は9万6328円が月平均額とされています。なお、この金額は10年前の2014年と比較すると、約2万円の上昇です。
 
日々の食事において、野菜は必要不可欠といえます。しかし、野菜の購入費用が家計に大きな影響を与えることは少なくありません。裏を返せば、野菜の購入費用を抑えられれば、食費の節約につながります。
 
野菜を安く購入する方法はいくつかありますが、多くの方が利用するスーパーで実践しやすい方法は見切り品の野菜を購入することと、旬の野菜を購入することです。
 

出典

総務省統計局　家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 用途分類／食料【円】
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー