1ヶ月800円の差に?! お風呂を「2日に1回追い焚き」という友人→うちは「毎日ためる」けど、「コスパ」がよいのはどちら?
配信日: 2025.05.28

水道光熱費をできるだけ安く済ませるためにはどちらがよいのか、確認してみましょう。本記事では、お風呂の水道光熱費を節約する方法もあわせてご紹介します。

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目次
湯船にお湯をためる際にかかる水道光熱費
まず、湯船に200リットルのお湯をためる際にかかる水道代を計算していきましょう。東京都水道局によると、水道1リットルあたりの単価は0.24円ということなので、200リットル×0.24円=48円となります。ガス代については「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」で計算できます。
例えば都市ガスを利用している家庭で、お湯の温度を20度から40度まで上昇させる場合、熱効率を80%、発熱量を1万750キロカロリーとして計算します。ガス代単価を「東京ガスの一般契約料金B表(2025年5月検針分)」より165.65円とすると、ガス代は以下のようになります。
20度×200リットル÷(80%×1万750キロカロリー)×165.65円=約77円
水道代とあわせると、湯船にお湯をためる際にかかるコストは約125円です。
2日に1回追い焚きする場合とどちらが安い?
次に、追い焚きにかかる水道光熱費を計算してみましょう。追い焚きの場合はすでに湯船にお湯がたまっているため、水道代はかからず、ガス代のみになります。
一般家庭のお風呂の浴槽に入る水の量は約200リットルですが、お風呂の残り湯は約180リットルだといわれています。水量を180リットルとしてお湯をためる際のガス代算出方法と同じ条件で計算すると、以下の金額になります。
20度×180リットル÷(80%×1万750キロカロリー)×165.65円=約69円
これらを踏まえて、1ヶ月のうち15回お湯をためて15回追い焚きをした場合と、30回お湯をためた場合の水道光熱費を比較してみましょう。
【2日に1回追い焚きをした場合】
約125円×15回(水道代+ガス代)+約69円×15回(ガス代のみ)=約2910円
【毎日お湯をためた場合】
約125円×30回(水道代+ガス代)=約3750円
上記のように、毎日お湯をためるよりも2日に1回追い焚きをした方が水道光熱費は安く済むと考えられます。
お風呂の水道光熱費を節約するには?
お風呂の水道代を節約するために、例えば節水シャワーヘッドの導入も検討してみましょう。現在使用しているものと付け替えるだけなので、比較的簡単に節約につながる可能性があります。
また、1回の入浴で使用するお湯の量を減らすのもよいでしょう。健康にもよいといわれている半身浴を取り入れることで、お湯の使用量を減らしながら快適に入浴できるかもしれません。
さらに、お風呂の残り湯を上手に活用することで水道代を節約できる可能性もあります。東京都水道局によると、お風呂の残り湯の半分を洗濯や掃除・散水などに利用することで、1ヶ月で約650円の節約になるということです。
ガス代については、追い焚きの回数を減らせば節約につなげられる可能性があります。例えば、体や髪の毛を洗っているときや次の人がお風呂に入るまでの間などにこまめにフタをすれば、お湯が冷めにくくなり結果的に節約につながることもあるでしょう。
毎日ためるより2日に1回追い焚きをした方が、水道光熱費が安く済む場合もある
お風呂を毎日ためた場合と、2日に1回の頻度で追い焚きをする場合の水道光熱費を比較すると、2日に1回追い焚きをした方が節約になる可能性があります。
水道代やガス代は使用する水の量や上昇させる温度などによっても変わってきます。そのため、水道光熱費を少しでも節約したい場合は、節水シャワーヘッドを導入したり、湯船のお湯が冷めにくくなるようこまめにフタをしたりするとよいでしょう。
出典
東京都水道局 節水について
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー