浴室の「換気扇」を毎日入浴後「5時間」つけっぱなし。1ヶ月で「電気代」はどれくらいかかる?流石に「500円」もかからない?
配信日: 2025.05.28

しかし、換気扇をつけている間は電気代がかかるため「長時間つけっぱなしにすることで月々の電気代が高くなるのでは? 」と心配になることもあるかもしれません。
本記事では、浴室の換気扇を毎日5時間つけっぱなしにした場合の電気代を計算するとともに、換気扇をつけることによる効果や電気代の節約方法についてもご紹介します。

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目次
浴室の換気扇を毎日5時間つけっぱなしにした場合の電気代
換気扇の電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×料金単価(円/キロワットアワー)」で計算できるため、換気扇の消費電力によって電気代は変わってきます。
あるメーカーの換気扇を例に挙げて「換気(強)」の場合と「換気(弱)」の場合の電気代を表1にまとめました。料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用して計算しています。
表1
運転モード | 消費電力 | 1日5時間使用した場合の 電気代 |
1日5時間×1ヶ月(30日間) の電気代 |
---|---|---|---|
換気(強) | 25.5ワット (0.0255キロワット) |
約3.96円 | 約119円 |
換気(弱) | 19.5ワット (0.0195キロワット) |
約3円 | 約90円 |
※筆者作成
強運転であっても、1日5時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代は約119円です。
浴室の換気扇をつける効果は?
浴室の換気扇には、カビの発生をおさえる効果があります。浴室ではお湯を使用するので高温多湿の環境になりやすく、さらにせっけんカスや皮脂などが栄養分となってカビが発生・増殖しやすいという特徴があります。
カビが生えた浴室は見た目が悪くなるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、換気扇を使って湿気を取り除くことが大切です。
また、木造住宅だと湿気の影響を受けて木材が傷んでしまうこともあるため、浴室で発生する湿気をしっかりと取り除いておくことは、家の寿命を延ばすことにもつながると考えられます。
また、せっけんカスや髪の毛などが排水口にたまると悪臭が発生する場合もあります。換気扇をつけておけば湿気と一緒に悪臭も取り除けるため、浴室をより清潔で快適な環境に保つことができるでしょう。
浴室の換気扇にかかる電気代を節約する方法
浴室の換気扇にかかる電気代が気になる場合は、少しでも節約できる方法を試してみるとよいでしょう。
換気扇の効果を高めるためには、空気の逃げ道を作らないように浴室の扉や窓を閉めた状態で使用することが必要です。空気の逃げ道があると換気の効率が悪くなり、余分な電力を消費することになってしまいます。
また、換気扇のフィルターが汚れていると換気効率が悪くなることもあるため、こまめに掃除することが大切です。
換気扇の掃除をしても浴室が乾きにくいなど、換気の効果を感じられない場合は、新しい換気扇への交換も検討した方がよいかもしれません。
新しい製品の方が、換気効率が向上していると考えられるため、電気代もおさえられる可能性があります。換気扇以外の電気代も節約したいのであれば、電力会社や契約プランの見直しも検討してみましょう。
浴室の換気扇を1日5時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代は100円前後ということもある
浴室を快適な環境にするために、入浴後は換気扇をつけて湿気や悪臭を取り除くことが大切です。長時間つけっぱなしにしておくと電気代が心配になるかもしれませんが、1日5時間つけっぱなしにしていても1ヶ月の電気代は100円前後に収まるケースもあるようです。
電気代を少しでも節約するために、換気扇のフィルターをこまめに掃除したり、電力会社を見直したりする方法もあるので、確認してみるとよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー