子どもが1人いる3人家族です。ほぼ毎日「食洗機」を使っていますが、手洗いと比べて水道光熱費はどちらが安いでしょうか?
配信日: 2025.05.26

一方で、手洗いには初期費用がかからず柔軟に対応できる利点もあります。
本記事では、食洗機と手洗いそれぞれの水道光熱費や、家計への影響、節約効果を高めるコツまで、わかりやすく解説します。家庭の状況に合った洗い方を見つける参考にしてみてください。

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食洗機と手洗いの水道光熱費を比較
食洗機と手洗いの水道光熱費を比較すると、一般的に食洗機の方が節約になるケースが多いです。
例えば、パナソニック株式会社の「手洗いVS食洗機 節約シミュレーション」によると、3人分の食器を洗った場合、1回あたりの経費(洗剤の値段も含む)は手洗いだと約34円、食洗機だと約24.2円です。1日2回、毎日洗うと食洗機の方が年間で約7100円節約できる結果となりました。
また、経済産業省 資源エネルギー庁によると、1日2回洗った場合の年間の水道光熱費は、手洗いだと約2万5560円、食洗機だと約1万9090円で、食洗機の方が約6470円の節約になるとされています。
ただし、使用する食器の量や洗い方によって差が出るため、家庭によっては手洗いの方が水道光熱費がかからないこともあります。
食洗機のメリットとデメリット
・水道光熱費の節約:手洗いよりも水やガスの使用量が少なく、光熱費を抑えやすい。
・家事の時短:食器をセットするだけで自動で洗浄・乾燥が行われ、家事の負担が軽減される。
・高温洗浄による衛生面の向上:高温で洗浄するため、手洗いよりも衛生的に仕上がる。
・手荒れの防止:洗剤やお湯に触れる機会が減り、手荒れのリスクが低減する。
・初期費用がかかる:食洗機の購入や設置に費用が必要。
・設置スペースの確保:キッチンに食洗機を置くスペースが必要。
・洗えない食器や予洗いが必要な場合がある:一部の食器や調理器具は食洗機で洗えない場合がある。また、こびりついた汚れは事前に軽く洗い流す「予洗い」が必要になることもある。
・運転音が気になることがある:機種によっては運転音が大きく、気になる場合がある。
食洗機の節約効果を高める使い方
食洗機の節約効果を最大限に引き出すためには、以下のポイントに注意しましょう。
1. 食器をまとめて洗う
少量ずつ洗うよりも、食器をまとめて洗う方が効率的です。
2. 乾燥機能を使わない
乾燥機能は洗浄よりも電力消費が大きいため、洗浄後は自然乾燥することで電気代を節約できます。
3. 夜間の電力料金が安い時間帯に使用する
電力会社の時間帯別料金プランを利用している場合は、夜間の電力料金が安く設定されているため、夜間に食洗機を使用すると電気代を節約できます。
4. 省エネモードやエコモードを活用
標準モードに比べて使用する水や加熱温度を抑える設計になっており、1回あたりの水道代・電気代を少なく済ませられます。
まとめ:自分の家庭に合った方法を見つけよう
食洗機は、手洗いに比べて水道光熱費の節約や家事の負担軽減など、多くのメリットがあります。ただし、初期費用や設置スペースの確保など、デメリットも存在します。また、水の使い方や食器の量によっては、手洗いの方が水道代を抑えられるケースもあります。
自分の家庭のライフスタイルや予算に応じて、手洗いと食洗機のどちらが適しているかを検討しましょう。また、食洗機を使用する場合は、節約効果を高める使い方を意識することで、家計にもやさしく、効率的に家事を進めることができるでしょう。
出典
パナソニック株式会社 手洗いVS食洗機 節約シミュレーション
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー