「LED電球」は1000円以上するので、安い「白熱電球」をいつも買っています。寿命はどれくらい違うのですか?長い目で見るとLEDを買った方が節約になりますか?

配信日: 2025.05.27

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「LED電球」は1000円以上するので、安い「白熱電球」をいつも買っています。寿命はどれくらい違うのですか?長い目で見るとLEDを買った方が節約になりますか?
電球が切れたとき、つい安価な白熱電球を購入する方も多いのではないでしょうか。しかし、少し高くてもLED電球に替えたほうが長期的にお得になるともいわれています。
 
今回は、「白熱電球とLED電球では寿命がどのくらい違うのか」「トータルコストではどちらが得なのか」など、光熱費や買い替え頻度の面から比較します。
FINANCIAL FIELD編集部

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白熱電球からLED電球に交換すると、年間2883円も電気代が安くなる

経済産業省 資源エネルギー庁によると、白熱電球からLED電球に交換することで、「年間2883円」の節約が期待できるとされています。これは、白熱電球(54W相当)から、LED電球(7.5W)に切り替え、1日およそ5.5時間使用した場合の計算結果によるものです。
 
家の中に白熱電球が複数ある場合、全てをLEDに交換すると、さらに大きな節約効果が期待できます。例えば、白熱電球を5個使っているご家庭なら、年間約1万4000円近くの電気代が節約できる可能性があるでしょう。
 

10年間のトータルコスト差は約3万円

LED電球の価格はかつて1000円以上が一般的でしたが、近年では100円ショップやホームセンターでも300~500円程度で購入できるタイプも登場しています。もちろん、明るさや寿命、対応機器などに違いがあるため、価格だけでなくスペックや使用目的に応じた選択が重要です。
 
一方、白熱電球は1個あたり100円前後と安価ですが、寿命は1000時間程度と短く、日常的な使用では頻繁に買い替える必要があります。
 
メーカーや製品によって差はありますが、一般的にLED電球の寿命は4万時間とされており、1日5.5時間の使用であれば10年以上使える計算になります。仮に、LED電球1個(500円)を10年間使用できたとすると、白熱電球ではその間に40回(100円×40回=4000円)の交換が必要です。
 
さらに、先ほどの資源エネルギー庁の「年間約2883円の電気代節約」という試算をもとにすると、電気代の差だけで10年間に2万8830円。これらを合わせると、トータルコストではLED電球の方が大きな節約につながるといえるでしょう。
 

寿命の違いと、交換の手間・安全性

寿命が1000時間の白熱電球を毎日5.5時間使った場合、半年足らずで交換が必要になります。一方、LED電球は約4万時間の長寿命となり、10年程度は交換不要です。
 
交換の手間が少なくなるため、天井の高い場所や、高齢の方がいるご家庭でも使いやすいのがメリットです。さらに、LEDは発熱が少ないため、火傷や事故のリスクも低く、安全性の面でも優れているといえるでしょう。
 

LED電球の選び方と注意点

LED電球を選ぶ際は、以下の4点を確認するのがポイントです。

●明るさ(lm:ルーメン) 例:810lmで60W形相当
●口金サイズ(E26など)
●光の色(昼白色/電球色)
●設置場所との相性(密閉型器具対応かなど)

また、「Sマーク」などの表示がある商品は、規格に合った安心の証しです。信頼できるメーカーの商品を選べば、長期保証付きでさらに安心して使えるでしょう。
 

LED電球は家計にも暮らしにもやさしい賢い選択

白熱電球は初期コストが安く手軽ですが、電気代や交換頻度を考えると、長期的には割高です。
 
一方のLED電球は高価に感じるかもしれませんが、年間2883円の電気代節約や、10年交換不要といった利点を考えれば、家計にも暮らしにもやさしい選択といえるでしょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 「無理のない省エネ節約」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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