コンビニで「おにぎり2個とお茶」で毎日500円。これって節約になっているのでしょうか?

配信日: 2025.05.26

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コンビニで「おにぎり2個とお茶」で毎日500円。これって節約になっているのでしょうか?
忙しい毎日のランチに、コンビニでおにぎりとお茶を買って、さっと済ませる人も多いのではないでしょうか。例えば、おにぎり2つとお茶1本を購入すると、1食で500円程度かかります。手軽で時間もかからないコンビニランチですが、「節約になっているのか?」と考えたとき、少し立ち止まって見直す価値があるかもしれません。
 
本記事では、コンビニランチのコストや栄養面、手作りとの比較などを通して、毎日のおにぎりランチが家計に与える影響を考えてみます。
FINANCIAL FIELD編集部

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1日500円、月にどれくらいかかっている?

コンビニおにぎりは商品にもよりますが、1つ150円前後が平均的な価格です。人気のツナマヨやサケなどは150〜180円程度。お茶(500ミリリットルペットボトル)は100〜130円程度。合計すると、おにぎり2個+お茶で400〜500円程度となります。
 
では、これを毎日続けた場合、月にどれくらいかかるのでしょうか?
 

1日500円 × 20日(平日のみ)=1万円
1日500円 × 22日(平均的な勤務日数)=1万1000円

 
つまり、1ヶ月で1万円以上の出費になります。もし仮に1年間続ければ、12〜13万円超のランチ代ということになります。
 
決して法外な金額ではないかもしれませんが、おにぎり2個とお茶というシンプルな内容を考えると、それなりに大きな支出です。
 

栄養バランスはどう? おなかは満たせても、体には?

コンビニのおにぎりは手軽でおいしいですが、主成分は炭水化物(お米)です。具材によって多少のタンパク質や脂質は含まれるものの、1食で必要な栄養をバランスよく摂取するのは難しいです。
 
お茶と組み合わせただけでは、タンパク質や食物繊維、ビタミン・ミネラルが明らかに不足します。栄養バランスを整えるために、サラダやゆで卵、おかずパックを追加すると、1食あたり700円近くになる場合もあります。
 
栄養面での偏りが続くと、体調を崩したり、集中力が落ちたりといった影響も出かねません。健康を維持しながら、出費を抑えるという意味でも、「コストと栄養のバランス」は見逃せないポイントです。
 

手作りなら、どれくらい節約できる?

自分でおにぎりを作ると、コストは大きく下がります。家庭で炊いたご飯、のり、ふりかけや具材を使えば、1個あたりの材料費は30~50円程度です。
 
例えば、以下のような試算ができます。
 

・おにぎり2個(50円×2)=100円
・お茶(マイボトル持参で実質0円)

 
1日たったの100円、月に20日間続けても2000円です。コンビニランチを1食500〜600円と仮定すると差額は月8000~1万円、年間で9万6000~12万円の節約になります。
 
しかも手作りなら、卵焼きやおかずを少し追加することで栄養バランスも改善できます。前日の夕飯の残りを活用したり、週末にまとめて作ったりして冷凍しておけば、毎朝の手間も抑えられるでしょう。
 

無理なく続けるための工夫

とはいえ、毎日お弁当を作るのは大変だと感じる方も多いでしょう。そこで、無理なく節約を継続するためには、次のような工夫が有効です。
 
1. 週の半分だけ手作りにする
月〜水はお弁当、木金はコンビニと決めれば、ストレスも減るでしょう。
 
2. 冷凍おにぎりを活用する
週末に作り置きして冷凍しておけば、朝はレンジで温めるだけで済みます。
 
3. 水筒を使う
毎日お茶を持参するだけで、1日100円程度のペットボトル飲料を買う場合と比較して、月に2000円以上の節約になります。
 
4. コンビニでも選び方を工夫
割引商品やプライベートブランド(PB)を活用することで、コストを抑えることができます。
 
これらの工夫は、続けることが大切です。そのためには、自分に合った無理のない方法を見つけるのが成功のカギとなります。
 

節約したいなら「コンビニ習慣」を見直してみよう

コンビニでの「おにぎり2個とお茶」のランチは、手軽さや時間の節約というメリットがあります。しかし、月1万円以上の支出となることを考えると、決して節約とはいえないかもしれません。一方で、手作りに切り替えるだけで、月8000円程度、年間10万円前後の節約も可能です。さらに、栄養バランスの面でもメリットがあります。
 
節約するには、すべてを変える必要はありません。週に数日でも手作りを取り入れるだけで、節約効果は十分に感じられます。自分のライフスタイルに合わせて、少しだけ「コンビニ習慣」を見直してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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