私立に通う大学生の子ども2人、「仕送りと学費(月割り)」だけで毎月の出費が「20万」を超えます。生活費をおさえてもらうための「家計の見直しポイント」は?
配信日: 2025.05.23

学費と仕送りをあわせると月々の負担が大きくなり、今回の事例のように「大学生の子ども2人の学費と仕送りで月20万円以上」というケースもあるかもしれません。
本記事では、私立大学(昼間部)の学費と大学生の一人暮らしにかかる生活費の平均を例に挙げて紹介するとともに、仕送り額をおさえるための家計の見直しポイントについてもまとめています。

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目次
私立大学(昼間部)の学費の平均は?
独立行政法人日本学生支援機構の「令和4年度 学生生活調査結果」によると「下宿、アパート、その他」から私立大学(昼間部)に通う場合の学費の平均は表1の通りです。
表1
区分 | 授業料 | そのほかの 学校納付金 |
修学費 | 課外活動費 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
私立大学 (昼間部) |
102万2800円 | 20万1100円 | 5万3300円 | 3万3300円 | 131万500円 |
※独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」を基に筆者作成
今回の事例では「大学生の子ども2人」であり、2人とも私立大学に通っていると仮定した場合、学費だけで年間約260万円以上かかる可能性があります。1ヶ月に換算すると、学費だけで約22万円かかる計算です。
大学生の子どもへの仕送り額の平均は?
同調査で確認すると、私立大学に通う学生に対する「家庭からの給付」は157万2400円ということです。
ただし、今回参考にした「家庭からの給付」には学費も含まれているため、その分を差し引いて計算する必要があります。学費の平均である131万500円から奨学金の平均である51万2200円を差し引いたとして、79万8300円が学費の負担分になります。
「家庭からの給付」である157万2400円から学費分を差し引くと、77万4100円が生活費のための仕送り額ということになります。
これを月額換算して2人分と考えると約12万9000円となり、学費とあわせると月約35万円かかる計算です。今回の事例では「仕送りと学費で毎月の出費が20万円以上」のため、平均より安く済んでいる可能性があります。
仕送り額をおさえるための家計の見直しポイント
仕送りの負担を減らすためには、生活費をおさえてもらう必要があるでしょう。
例えば、食費を節約するために外食を減らして自炊を心がけるようにしたり、まかない付きのアルバイトを始めたりするのもよいかもしれません。自炊する際は食材をまとめ買いしたり、作り置きをしたりすることで節約につながる可能性があります。
また、スマホやサブスク・保険などにかかっている固定費を見直すことで月々の出費をおさえられないか考えてもらう方法もあります。
家計簿アプリなどを活用して毎月の収支を管理することで無駄な出費を減らせる可能性もあるため、子どもに相談してみるとよいでしょう。
仕送りの負担を減らすためにはまかない付きのアルバイトをしてもらったり固定費を見直したりしてもらうとよい
私立大学に通いながら一人暮らしをしている子どもが2人いる場合、月々の仕送りと学費の平均を合計すると35万円程度になります。
今回は「毎月20万円以上の出費になる」という事例であり、2人とも私立大学に通っているのであれば、平均より安く済んでいる可能性があると考えられるでしょう。
それでも「月20万円以上」は大きな出費であるため、仕送りの負担を少しでも減らすために、子どもにまかない付きのアルバイトをして食費を節約してもらったり、スマホ代などの固定費を見直してもらったりすることをおすすめします。
出典
独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー