電気料金の口座振替ができておらず「滞納」してしまいました。未払い期間がどのくらいになると「電気が止まる」のでしょうか？

電気料金の口座振替ができず滞納してしまった場合、どのくらいの期間で電気が止まるのか不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、電気料金の滞納から供給停止までの流れや、供給停止を防ぐための対策について詳しく解説します。

電気料金を滞納すると、どのくらいで電気が止まる？

電気料金の支払いが滞ると、まず電力会社から督促状が届きます。この督促状は、支払期限を過ぎてから1～4週間後に送られてくることが一般的です。
 
督促状には、新たな支払期限や未払い金額、支払いがない場合の供給停止の可能性などが記載されています。督促状の支払期限を過ぎても支払いがない場合、電力会社は供給停止の手続きを進めます。
 
一般的には、支払期限から20日程度の滞納が続いた場合、電気の供給が停止される可能性が高まります。多くの電力会社では、検針日から約50日（約1.5ヶ月）以内に供給停止となることが一般的です。ただし、具体的な猶予期間は契約内容や電力会社によって異なるため、契約時の案内を確認しておくとよいでしょう。
 
また、供給停止の前には最終的な警告通知が届くことが多く、この通知にも明確な支払期限が記載されています。この期限までに支払いが行われないと、実際に電気が停止されることになります。
 

電気が止まる前にできること

電気の供給停止を防ぐためには、滞納が発生した時点で早めに電力会社に連絡し、事情を説明することが重要です。多くの電力会社では、支払いが困難な場合に以下のような対応を行っています。
 

・分割払いの提案

一度に全額を支払うことが難しい場合、数回に分けて支払う方法を案内してくれることがあります。
 

・支払期限の延長

一時的な猶予があれば支払いが可能な場合、期限の延長を依頼することも可能です。
 
これらの支援を利用することで、生活インフラを維持しながら無理のないペースで支払いを進められます。また、電力会社に相談することで、事情を考慮した柔軟な対応が期待できますので、困ったときは早めに連絡を取りましょう。
 

電気が止まった場合の再開手続きと注意点

万が一、電気の供給が停止された場合でも、滞納分を支払えば再開が可能です。再開手続きは、電力会社に連絡を入れ、滞納分を支払った後に行われます。電力会社によっては、支払い後に自動的に再開手続きが進む場合と、連絡が必要な場合があります。
 
通常、支払い後1～2営業日で電気の供給が再開されますが、状況によっては再開作業が混み合っている場合や、土日祝日を挟む場合に遅れることもあります。
 
また、再開手続きには手数料が必要になる場合もあります。東京電力の場合は、支払期限から1日過ぎる度に約0.03％（年10％）の延滞利息がかかります。余分な出費が発生することを覚悟しておきましょう。再開手続きの詳細や必要な手数料は、契約している電力会社に直接確認することをおすすめします。
 

早めの対応で電気の供給停止を防ごう

支払いが難しい場合には、電力会社に早めに相談し、分割払いの提案や支払期限の延長などの支援を受けることが重要です。また、支払いを忘れないための習慣を身につけ、生活インフラを安定的に利用できるよう心がけましょう。
 
困ったときは一人で悩まず、電力会社や自治体の支援制度を積極的に活用し、早めに相談して支払い方法を調整することが、生活を安定させる第一歩となります。
 

出典

東京電力　IV　料金の算定および支払い
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー