家計簿をつけ始めたら「毎月30万円以上」支出していることが判明!30代夫婦の「月の生活費」はいくらくらいが一般的なのでしょうか?
配信日: 2025.05.20

本記事では統計データを参考に、2人以上の勤労者世帯における平均的な消費支出額や、30代の1ヶ月の消費支出額およびその内訳を解説します。

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2人以上の勤労者世帯における「30代」の消費支出は「月28万円」ほど
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2024年」によると、2人以上の勤労者世帯における「世帯主の年齢が30~39歳」の世帯の消費支出は1ヶ月平均で28万1219円でした。今回の事例における「毎月30万円以上」の支出は、平均と比べると高い傾向にあるといえるでしょう。
世帯主の年齢階級別の消費支出額は表1の通りです。
表1
年齢 | 消費支出額 | 世帯人員 | 世帯主の平均年齢 | 持家率 |
---|---|---|---|---|
全体平均 | 32万5137円 | 3.23人 | 50.5歳 | 82.5% |
~34歳 | 27万1148円 | 3.28人 | 31.0歳 | 54.0% |
35~39歳 | 28万8513円 | 3.75人 | 37.1歳 | 77.2% |
40~44歳 | 31万1400円 | 3.81人 | 42.0歳 | 82.8% |
45~49歳 | 34万8895円 | 3.55人 | 47.1歳 | 84.3% |
50~54歳 | 36万4645円 | 3.24人 | 51.9歳 | 83.2% |
55~59歳 | 35万4102円 | 2.93人 | 56.9歳 | 88.0% |
60~64歳 | 32万1649円 | 2.74人 | 61.9歳 | 90.8% |
65~69歳 | 31万457円 | 2.57人 | 66.9歳 | 91.6% |
70歳以上 | 27万9179円 | 2.41人 | 73.2歳 | 87.7% |
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年」を基に筆者作成
このデータから、働き盛りの40代・50代の消費支出が高く、70歳以上で減少する傾向が見て取れます。これは子育てや住宅の購入、定年退職などライフステージの変化が消費支出に影響していると考えられるでしょう。
2人以上の勤労者世帯における「30代」の消費支出の内訳は?
同じく総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2024年」によると、2人以上の勤労者世帯における「世帯主の年齢が30~39歳」の1世帯あたり1ヶ月の消費支出のおもな内訳は表2の通りです。
表2
項目 | 1ヶ月の支出額 |
---|---|
消費支出計 | 28万1219円 |
食料 | 8万200円 |
住居 | 2万809円 |
光熱・水道 | 1万9681円 |
家具・家事用品 | 1万3329円 |
被服及び履物 | 1万1230円 |
保健医療 | 1万2574円 |
交通・通信 | 4万5581円 |
教育 | 7878円 |
教養娯楽 | 3万303円 |
その他の消費支出 | 3万9633円 |
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年」を基に筆者作成
内訳を見ると、「食料」「住居」「交通・通信」「教養娯楽」などの項目が消費支出の大半を占めています。また、「その他の消費支出」は諸雑費のほか、交際費、仕送り金なども含まれます。
まとめ
2人以上の勤労者世帯における30代の消費支出は1ヶ月平均で約28万円です。夫婦のみの世帯に限定されたデータではありませんが、今回の事例における「30代夫婦で毎月30万円以上」の支出は、平均と比べると高い傾向にあるといえるでしょう。
また内訳では、「食料」「住居」「交通・通信」「教養娯楽」などの項目が消費支出の大半を占めています。これらのデータと自身の家計状況と照らし合わせ、より効果的な家計管理を目指しましょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 2024年 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号3-2 世帯主の年齢階級別 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー