毎月「7000円以上」のスマホ代を支払っている私、友人に「高すぎ!」といわれました…。「スマホ代」はいくらくらいが一般的なのでしょうか?
配信日: 2025.05.20

本記事では、一般的な通信費の平均額や、通信費を抑える方法について解説します。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
携帯電話の支払い平均額は月額「約5825円」
総務省の「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」において、「携帯電話会社への月々の支払い額」を尋ねたところ、2021年3月時点における回答者全体の平均は月額「約5824.8円」という結果でした。
この内訳として、音声通話料金やデータ通信料金などを含む通信料金の平均金額は「約3297.1円」、携帯電話の端末代金の支払い金額は平均「約2717.4円」となっています。この結果から、月額7000円以上の支出は全体平均の金額を上回っているため、「高い」と思われても仕方ないのかもしれません。
勤労者世帯全体の通信費は月額「平均1万605円」
では、個人単位ではなく世帯での通信費の平均はどのくらいなのでしょうか。総務省統計局「家計消費状況調査 2024年」では、世帯人数ごとに通信費の平均を算出しています。このデータを基に、平均額を表1にまとめました。
表1
世帯人数 | 平均 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 |
---|---|---|---|---|---|---|
スマートフォン・携帯電話などの 通信、通話使用料 |
1万605円 | 6227円 | 1万116円 | 1万3520円 | 1万4648円 | 1万6144円 |
スマートフォン・携帯電話の 本体価格 |
1841円 | 1084円 | 1686円 | 2285円 | 2705円 | 3046円 |
出典:総務省統計局「家計消費状況調査 2024年」を基に筆者作成
1人あたりの通信費は世帯人数が1人の場合にもっとも割合が多いことが分かりますが、この理由として、携帯電話のプランによっては、家族や同居人と一緒に契約すると安くなる制度があることが挙げられるでしょう。
月々の「スマホ代」をなるべく節約する方法
では、通信費の見直しをしたい場合はどのような方法が考えられるでしょうか。
まずは、「プランの変更を検討してみる」という方法です。例えば、大手キャリアの「通信容量無制限のプラン」を比較してみると、おおむね7000~8000円台で提供されていることが分かります。月々の通信料を無制限にする必要があるほど、たくさん動画を見たりゲームをしたりする人であれば、無制限プランに加入するメリットは大きくなるでしょう。
しかし、毎月それほど通信量を使用せず、むしろ余っている場合は、容量が限られているプランに変更したほうが通信費を節約できる可能性があります。
次に、思い切って「格安スマホ・格安SIMに切り替える」方法です。場合によっては数千円も節約できることもある一方で、月々の通信量が少なく設定されていたり、通話料金は別途支払う必要があったりするケースがあるなど注意点もあります。
また、自社で通信環境を保有していないキャリアと契約する場合、時間帯によっては通信速度が遅くなったり地下など特定の環境下では接続が不安定になったりといったデメリットもあるようです。
まとめ
あくまで平均のデータではありますが、スマホや携帯電話の月々の出費は5000円台が一般的のようです。
しかし、端末代金や使い方によってはキャリアやプランを見直すことで、さらに出費を抑えられるケースもあります。もしもスマホ代を節約したいと考えている場合、プランの見直しやキャリアの変更を検討してみてはいかがでしょうか。
出典
総務省 競争ルールの検証に関するWG(第19回) 資料3 携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査(概要)(2~3ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計消費状況調査/支出関連項目 詳細結果表 年次 2024年 表番号3-4 特定の財(商品)・サービスの1世帯当たり1か月間の支出 世帯人員・就業者数別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー