NISAなどの投資信託へと舵を切っていく友人を見て、自分も「定期預金」に預けた「200万円」を使用することに!→「中途解約」でペナルティーは発生する?

配信日: 2025.05.20

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NISAなどの投資信託へと舵を切っていく友人を見て、自分も「定期預金」に預けた「200万円」を使用することに!→「中途解約」でペナルティーは発生する?
普通預金よりも利率が高く、目的のある貯蓄などで利用される定期預金は、基本的に中途解約ができません。しかし、やむを得ない事情などで定期預金を中途解約することもあるかもしれません。
 
そこで今回は、定期預金を中途解約した場合、ペナルティーが発生するかについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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定期預金と普通預金の違い

定期預金とは、一定期間預けたお金を引き出せない預金方法のことです。期間は1ヶ月や2ヶ月、長い場合は10年など設定できることもあり、満期になるまで引き出せませんが、普通預金よりも高い金利が適用されます。
 
一方で、普通預金は自由に預け入れや引き出しを行える預金方法です。私たちの生活で一般的な銀行取引であり、給与や年金の受け取り、家賃の支払いなど、さまざまな場面で使用されていて定期預金に比べると低金利な傾向があります。そのため、目的や予定に合わせてしっかりと貯金を進めたいという方は、定期預金のほうが向いているでしょう。
 
なお、定期預金と普通預金のメリット・デメリットは表1の通りです。
 
表1

定期預金 普通預金
メリット ・計画的な貯金がしやすい
・普通預金よりも高金利で預けられる
・お金の出し入れが自由に行える
・満期が設けられておらず、幅広い利用方法がある
デメリット ・満期前にお金を引き出すには、中途解約しなければならない
・固定金利の場合、市場金利が上昇した時に恩恵が受けられない
・定期預金に比べると低金利
・いつでも引き出せるため、使いすぎてしまうリスクがある

※筆者作成
 
定期預金は満期前の引き出しは基本的に不可能であり、やむを得ない事情などでお金を引き出したい場合には中途解約するしかありません。そのため定期預金を行う際は、目的を持って行うようにするとよいでしょう。
 

定期預金の中途解約はペナルティーがあるのか

定期預金は中途解約が可能です。想定外の出費でどうしても定期預金していたお金を引き出したい場合などは、満期でなくても問題ないとされています。
 
ただし、中途解約すると通常よりも利率が低くなり、「途中解約利率」という銀行で定められた利率に基づいて利息が計算されるようになります。そのため、利率がよいという理由で使っていた銀行でも、定期預金を中途解約した結果、想定よりも利子がつかないかもしれません。
 
中途解約した場合の途中解約利率は銀行によって異なります。例えば、2年間の定期預金契約を1年未満で解約した場合、定期預金の本来の利率から低くなる銀行もあれば、普通預金の利率になる銀行もあります。
 
解約金などのペナルティーは多くの銀行で発生しませんが、利率の変更はほとんどの銀行で独自ルールに基づいて設定されているため、定期預金を行う際は事前に確認しておくとよいでしょう。
 

急な出費を定期預金以外で乗り切る方法

何らかの事情で急にお金が必要になり、普通預金だけではカバーできないこともあるかもしれません。しかし、目的があって定期預金をしている場合、途中解約利率で損をしないないためにも、解約を避けて乗り切る方法を考えた方がよいでしょう。
 
以下は急な出費を乗り超えられる可能性のある方法です。
 

・洋服やパソコンなどの不用品を売る
・クレジットカードのキャッシング枠を活用する
・定期預金担保貸付を活用する
・家族に借りる
・単発アルバイトなどで臨時収入を得る

 
定期預金担保貸付は、定期預金を行っている方限定で、普通預金の残高が不足した際に自動借り入れを行える制度です。貸与金額の上限などは設けられていますが、定期預金を担保にでき、中途解約を避けながら急な出費を乗り切れます。
 

定期預金の中途解約は利率が下がる可能性も

定期預金は解約手数料などのペナルティーはありません。しかし、中途解約によって利率が下がる銀行が多いです。どれくらい利率が下がるかは銀行の規定によって異なり、定期預金を行なっている期間や、満期として設定した期間によっても利率の計算方法が変わります。
 
定期預金を今から始める予定の方は、中途解約の予定がなくても念のため確認しておくとよいでしょう。また、急な出費は定期預金を解約する方法以外に乗り切る方法があるかもしれません。
 
すでに定期預金を行なっている方であれば、自動借り入れを行えるケースもあるため、自身が定期預金を行なっている銀行のサービスを確認してみるのもおすすめです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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