成城石井へ行ったら、お総菜が「1パック600円」もしてビックリ! ターゲット層は「年収2000万円超」らしいけど、食費にいくらかけられる? スーパーごとの“ターゲット層”も確認
配信日: 2025.05.19

では、そんな商品が並ぶ成城石井のターゲット層は一体どのような人たちなのでしょうか?
実は成城石井のターゲット層は、年収2000万円以上という噂もあります。高年収の家庭の食費にかける金額は一体いくらなのか気になるところです。
本記事では、年収2000万円以上の家庭の食費や、各スーパーのターゲット層について解説します。

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年収2000万円以上の世帯の割合は?
日本の平均所得の中央値が約400万円のなか、年収2000万円はその約5倍にあたります。厚生労働省の調査によると、2023年の所得金額2000万円以上の世帯は全体の1.3%であり、この数字を見ただけでも、その層がいかに少ないかが理解できるのではないでしょうか。
一方で、成城石井は2024年2月期に122億4700万円の利益(株式会社ローソンのセグメント別利益)を出した人気の高級スーパーです。ターゲット層は年収2000万円以上とも言われていますが、実際には幅広い年収層に支持されていることが、同社の利益規模からもうかがえます。
年収2000万円以上の家庭の食費はいくら?
次に、世帯年収2000万円以上の家庭が実際にどれくらい食費にお金をかけられるのかを考えてみましょう。
例えば、世帯年収2000万円の場合、手取り額はおおよそ1290万円となります。これを12ヶ月で割ると、月々の手取り額は約107万円です。
では、一般的な家庭の食費はどれくらいなのでしょうか。2025年2月の家計調査によると、勤労者世帯の食費は月に8万8577円で、収入に対する割合は約15%です。これを年収2000万円の家庭に当てはめて計算すると、月々の食費は次のように求められます。
107万円×15%=16万500円
つまり、年収2000万円の家庭では、月におよそ16万円食費に充てることができると言えます。これは、勤労者世帯の平均的な食費に比べて10万円近く多い金額であり、食費としては2倍近くの金額を使えることになります。
スーパーごとの年収によるターゲット層は?
日本にはさまざまなスーパーがあり、それぞれターゲットとする年収層が異なります。
例えば、成城石井では、年収2000万円以上がターゲットとうわさされているように、高所得者層の生活圏に多く店舗を設けています。高品質な輸入食品やオリジナル商品が豊富に取りそろえられ、価格は高めですが、その分、特別感を楽しむことができるため、幅広い層に人気があります。
一方で、イオンモールなど商業施設一体型のスーパーでは、成城石井と比べると、より幅広い年収層をターゲットにしています。これらのスーパーでは、プライベートブランドを開発するなど、コストパフォーマンスの良い商品を取りそろえ、価格重視の消費者向けの商品を提供しています。
また、激安スーパーとしてもおなじみの業務スーパーは、さらに幅広い層をターゲットにしています。業務スーパーは立地条件があまり良くないものの、低価格の商品が豊富で、家計に優しい商品を提供しています。
まとめ
世帯年収2000万円を超える家庭では、計算上では、食費に16万円程度かけられることが分かりました。これは勤労者世帯の平均の2倍近く、成城石井のような高級スーパーを日常的に利用できる金額です。
ただし、成城石井は高所得者層であれば気軽に手に取れる価格帯の商品がそろっているものの、実際にはその品質や商品は幅広い年収層に支持されています。高価格帯の商品だけでなく、手軽に本格的な食卓を楽しめるアイテムも多く、少しぜいたくを楽しみたいときにもぴったりのスーパーと言えるでしょう。
スーパーによってターゲット層は異なりますが、消費者が利用するのは1つのスーパーに限定されるわけではありません。年収やライフスタイルに合わせて、賢く使い分けながら、日々の食事をより楽しく、豊かなものにしてみてはいかがでしょうか。
出典
成城石井 お惣菜
株式会社ローソン 2024年2月期 決算短信〔IFRS〕
総務省統計局 家計調査報告ー2025年(令和7年)2月分ー
厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー