友人が新築住宅に「全館空調」を導入していました。「どの部屋でも快適」とのことですが、年間のコストはどのくらいかかるのでしょうか?

配信日: 2025.05.16

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友人が新築住宅に「全館空調」を導入していました。「どの部屋でも快適」とのことですが、年間のコストはどのくらいかかるのでしょうか?
最近では、新築住宅に「全館空調」を取り入れるご家庭が増えつつあります。どの部屋でも快適な温度が保たれることから、暮らしやすさの面で注目されています。ただ、その快適さと引き換えに、どのくらいのコストがかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、全館空調の年間コストについて詳しく解説し、導入を検討されている方の参考になる情報を提供します。
FINANCIAL FIELD編集部

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全館空調の年間電気代はどれくらい?

全館空調の電気代は、住宅の広さや断熱性能、使用状況によって異なりますが、一般的には月平均8000円~1万5000円程度とされています。年間では約9万6000円~18万円の範囲となります。
 
これは、全館空調が24時間稼働し家全体の温度を一定に保つため、一般的にはエアコンを個別に使用する場合よりも電気代が高くなる傾向があります。ただし、家全体が快適な温度に保たれるため、住宅の断熱性能やシステムの効率によっては、エアコンの使用頻度が減少し、結果的に電気代が抑えられるケースもあります。
 

導入費用とメンテナンスコストの相場

全館空調の導入費用は、システムの種類や住宅の規模によって異なりますが、一般的には100万円~300万円程度が相場です。
 
また、定期的なメンテナンスも必要で、年間のメンテナンス費用は1万円~3万円程度とされています。これには、フィルターの清掃や交換、ダクトの清掃、システムの点検などが含まれます。メンテナンスを怠ると、システムの効率が低下し、電気代が増加する可能性があるため、定期的なメンテナンスは重要です。
 

全館空調のメリットとデメリット

全館空調の大きなメリットは、家中どの部屋でも温度が一定に保たれることです。冬場の脱衣所や廊下の寒さ、夏場の寝室の蒸し暑さといった不快感が軽減され、一年中快適に過ごせます。
 
また、換気システムが付いている場合は、空気が常に循環することで、カビやダニの発生を抑えやすく、健康面でも安心できる環境を整えやすくなります。これらの快適性が、全館空調の魅力として支持されています。
 
一方で、導入費用が高額であることや、定期的なメンテナンスが必要であることがデメリットとして挙げられます。また、全館空調を設置すると建物の評価額が上がる場合があり、それに伴い固定資産税が増える可能性もあります。さらに、システムが故障した場合、家全体の空調が停止するため、修理が完了するまでの間、不便を感じることもあります。
 

全館空調の年間コストと快適性のバランスを見極めよう

全館空調は、家全体を一定の温度に保ち、一年を通して快適な住環境を実現できる魅力的な設備です。ただし、その快適さを維持するには、初期費用や電気代、メンテナンス費用といったコストが発生します。また、建物の評価額が上がることで、固定資産税が増える可能性もあります。
 
導入を検討される際は、快適性や健康面でのメリットと、費用面のバランスをしっかりと見極めることが大切です。断熱性能や気密性を高める工夫をあわせて行えば、電気代を抑えることも可能です。
 
まずは、ご自身やご家族のライフスタイルに合っているかを考えながら、全館空調の導入について前向きに検討してみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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