「お風呂」の温度2度下げたら1年で「2520円」節約できる?! お風呂の「ガス代節約方法」についても解説。
配信日: 2025.05.18

お湯の温度を何度下げればどのくらいガス代が安くなるのか、確認してみましょう。
本記事では、お風呂の設定温度を42度から40度に下げた場合のガス代の節約効果について紹介するとともに、お風呂のガス代を節約するそのほかの方法もまとめています。

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目次
お風呂の温度を40度にした場合のガス代
お風呂のガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」で計算できます。
環境省によると、従来型のガス給湯器の熱効率は80%とのことです。発熱量については、大手都市ガスの場合で1立方メートルあたり1万750キロカロリーとなっています。ガス代単価は東京ガスの料金表を参考に、161.01円と仮定し、水量200リットルのお湯を20度から40度に上昇させるとして計算してみましょう。
「20度×200リットル÷(80%×1万750キロカロリー)×161.01円=約75円」
お風呂のお湯を40度に設定した場合にかかるガス代は、約75円となります。
お風呂の温度を42度にした場合との差は?
同様の計算方法で、お風呂の温度を20度から42度に上昇させる場合のガス代を計算してみましょう。
「22度×200リットル÷(80%×1万750キロカロリー)×161.01円=約82円」
お風呂の温度を40度に設定した場合、42度の場合よりも約7円の節約ができる可能性があると分かります。
1回のお風呂でガス代を約7円節約できるとすると、毎日お風呂に入る場合、1ヶ月で約210円、1年で約2520円の節約効果があると考えられます。
お風呂のガス代を節約する方法
お風呂のガス代を節約するには、設定温度を下げる以外にもさまざまな方法があります。
追い炊きの回数を減らす
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、間隔をあけずに入浴した場合、1年で約6190円の節約になるとのことです。
そのため、浴槽のフタや浴室の扉をこまめに閉めるようにするなど、浴槽のお湯を冷めにくくする工夫をしてみるのもよいでしょう。
シャワーの時間を短縮する
ガス代節約のために、シャワーの時間を短くすることも考えてみましょう。
「省エネポータルサイト」の試算によると、シャワーで45度の湯を流す時間を1分間短縮した場合、1年で約2070円のガス代を節約できる可能性があります。髪の毛や体を洗っている間はシャワーを止めるようにするなど、工夫してみるとよいでしょう。
給湯器を買い替える
今使っている給湯器を省エネ性の高いものに買い替えることで、ガス代を大幅に節約できる可能性があります。
例えば、従来型よりも給湯熱効率が向上した給湯器に交換することで、ガス使用量を約12%おさえられる場合もあるようです。その分ガス代も節約できると考えられるため、検討してみるのもよいでしょう。
お湯の設定温度を42度から40度に下げると年間約2520円節約できる可能性がある
お風呂のガス代を計算する際はお湯の上昇温度も関係してくるため、設定温度を42度から40度に変更することで月約210円、年間約2520円の節約になる可能性があります。
ただし、この金額は利用しているガス会社などによっても異なる場合があるため、あくまで参考程度にしてください。
このほかにも、追い炊きの回数を減らしたりシャワーの時間を短くしたりする方法でお風呂のガス代を節約できる可能性もあるため、試してみるとよいでしょう。
出典
環境省 潜熱回収型給湯器その他の高効率給湯設備・システムの導入
公益社団法人神奈川県LPガス協会 都市ガス料金の方が安いですよ!
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 風呂給湯器
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー