エアコンの掃除は半年に1回、自分でしています。友人から「電気代高くなっているよ」と言われたのですが、どのくらい違うのでしょうか？

エアコンの掃除は半年に1回、自分で行っている方も多いでしょう。しかし、友人から「電気代が高くなっているよ」と言われた場合、掃除の頻度や方法に問題があるのかもしれません。
 
本記事では、エアコンの掃除頻度と電気代の関係、フィルター掃除の効果、プロによるクリーニングのメリットなどを具体的な数値や事例を交えて解説します。電気代を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。

エアコンの掃除頻度と電気代の関係

エアコンのフィルターが目詰まりしていると、空気の流れが悪くなり、冷暖房効率が低下します。その結果、エアコンは設定温度に達するまでにより多くの電力を消費し、電気代が上がってしまいます。
 
環境省によると、フィルター掃除を2週間に1度行うことで、冷房時で約4％、暖房時で約6％の消費電力の削減につながるとされています。
 
半年に1回の掃除では、フィルターにホコリや汚れが溜まりやすく、エアコンの効率が低下し、電気代が高くなる可能性があります。実際に、半年～1年間掃除しない場合は消費電力が12～25％増加するというメーカーの試算もあります。
 

フィルター掃除による電気代の節約効果

実際に、エアコンのフィルター掃除を行うことで、どれくらいの電気代が節約できるのでしょうか。ENECHANGE株式会社による「家庭の電力量を測ることができるHEMSを使った検証」では、フィルター掃除前後で約6.8％の電力量が削減されたという結果が出ています。
 
例えば、1年間でエアコンの電気代が約2万2000円かかる場合、フィルター掃除をこまめに行うことで、約1496円の節約につながります。
 
また、経済産業省資源エネルギー庁によると、フィルター掃除を月に1～2回行うことで、年間で約990円の節約になるというデータもあります。このように、定期的なフィルター掃除は電気代の節約に効果的です。
 

プロによるクリーニングの費用対効果

フィルター掃除だけでなく、エアコン内部の熱交換器やファンなどの汚れも、冷暖房効率に影響を与えます。これらの部分は自分で掃除するのが難しいため、プロによるクリーニングが効果的です。
 
エアコンの使用状況などにもよりますが、クリーニングを行うことで、年間で5000円～1万円程度の電気代が節約できるというデータもあります。クリーニングの費用は、エアコンのタイプや業者によって異なりますが、一般的な壁掛けタイプで1台7000円～1万5000円程度です。
 
電気代の節約効果を考えると、特に使用頻度が高い家庭ではプロによるクリーニングは費用対効果が高いといえます。
 

こまめな掃除で電気代を節約しよう

エアコンの掃除を半年に1回行っている場合、フィルターの目詰まりや内部の汚れが原因で、電気代が高くなっている可能性があります。フィルター掃除を2週間に1度行うことで、冷暖房効率が向上し、電気代の節約につながります。
 
また、プロによる内部のクリーニングを定期的に行うことも1つの方法でしょう。電気代を抑えるためには、こまめな掃除と適切なメンテナンスが重要です。
 

出典

環境省 COOL CHOICE 家庭でできる節電アクション
ENECHANGE株式会社 エネチェンジ エアコンのフィルター掃除をするだけで7%近く電気代が削減！
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約 エアコン
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー